トレンドマイクロによると、Windows Vistaは2017年4月11日に延長サポートが終了し、2017年11月時点において、日本国内で6万台以上のPCで、継続利用されているとニュースになっていました。
これらのOSは、脆弱性が新たに発見されても、通常は修正・更新プログラムは提供されませんので、大きなリスクを抱えることになります。
2017年11月現在のOSシェア
この統計は、NetMarketShare.comのデータになりますが、同社では、市場シェアを正確に測定するため、ボットや無効なセッションのデータを、さまざまな方法で削除した結果をまとめています。
Windows 10 26.65%
Windows XP 7.99%
Windows 8.1 6.66%
Windows 8 1.58%
Windows Vista 0.65%
その他 11.04% (Windows以外のOSも含む)
サポートが終了しているVistaとXPの合計シェアが8.64%も…
ちなみに、Vistaのサポートが終了した4月のデータは以下のとおりです。
Windows 10 24.5%
Windows XP 8.86%
Windows 8.1 7.16%
Windows 8 1.82%
Windows Vista 0.85%
その他 10.85% (Windows以外のOSも含む)
この8ヶ月でWindows 10とその他(Windows以外のOSも含む)が若干増えただけで、他の古いWindowsは減少しているものの、あまり大きく改善しているとは思えません。
これは日本の統計ではありませんが、世界中にこれだけの比率でサポート切れOSを利用しているPCが存在することに驚きます。
しかし、自業自得でいいじゃないかという意見もあるかとは思いますが、それでは済まない可能性がありますので、注意が必要です。
そのようなセキュリティリスクを持ったPCを踏み台にし、そのPCにあるアドレス帳等を利用することで、ウイルスやマルウエアをばらまかれる可能性があります。
しかも、このケースではランサムウエアのように、明らかに感染がわかるのではなく、わからないようにやるほうが効果的ですから、利用者が気が付かずにいることもあります。
いまだにVistaやXPを使っているなら
期限切れOSを利用する理由がコストならば、無料のOSでWindowsよりもセキュリティリスクの低いLinuxがあります。
しかも、VistaやXPを使っているPCより、サクサク軽快に動く可能性があり、さらに無料で多数のアプリケーションソフトを利用することが可能です。
もし、身近にあまり使わないから問題ないと、サポート切れOSを利用している人がいたら、ぜひ無料OSを教えてあげてください。
完全に独立したスタンドアローンPCならば、問題ありませんが、ネットの情報にアクセスしなくても、何らかのネットワークにつながっていたり、USBメモリで頻繁にデータをやり取りするような場合は、注意が必要です。
まとめ
トレンドマイクロによれば、2017年11月時点において、日本国内で6万台以上のPCで、Windows Vistaが継続利用されています。
これらのPCは、脆弱性が新たに発見されても、通常は修正・更新プログラムは提供されずに大きなリスクを抱えます。
NetMarketShare.comの 2017年11月現在のOSシェアを見てみると、サポートが終了しているVistaとXPの合計シェアが8.64%もあります。
セキュリティリスクを持ったPCを踏み台にし、そのPCにあるアドレス帳等を利用することで、ウイルスやマルウエアをばらまかれる可能性が…
期限切れOSを利用する理由がコストならば、無料のOSのLinuxがあります。
しかも、現状のOSより軽快に動く可能性があり、無料で多数のアプリケーションソフトを利用することが可能。
今後は、次にくるWindows 7のサポート終了のことも考えて、今のうちに対処するのも良いでしょう。
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