SolydXKと表現していますが、このOSはSolydXとSolydKの2つであり、それぞれXfceとKDEデスクトップ環境のDebianベース・ディストリビューションです。
今回は、より軽い方のSolydXについて取り上げます。
背景画が他と違う印象もあり、動きも軽快で使いやすく、数ヶ月ごとにメインPCのOSを入れ替えて使っている者としては、次はこれにするか…と魅力的に感じました。
SolydXのデスクトップはこんな雰囲気
Xfceデスクトップ環境なので、使いやすい印象であり、とても軽いOSに仕上がっています。
VirtualBoxで、メモリ2GBを割り当ててキャプチャー
SolydXの特徴
Debian Stableに基づいており、SolydXは機能性と軽量化を図っています(SolydKよりも軽量)。
インストールすれば、すぐに使用できる状態になり、直ちにインターネットやビデオ鑑賞、ソーシャルメディアを使ったり、電子メールや文書の書き込み、印刷などもしたりすることができます。
最小システム要件
公式サイトによると、以下の記述がありましたが、システム要件という形では、探した限り見つけられませんでした。
- mem/disk usage
- mem: 250MB
- disk: 4.5G
メモリとディスクの使用量なので、実際にどの程度のメモリでまともに使えるのか…VirtualBoxのメモリ割り当てを変えてテストしてみました。
メモリ割り当てを256MBにして起動テストをしたら、起動はするもののメニューがなかなか表示されない状況でした。
そのため、512MBに増やしたら、一応メモリをあまり必要としないソフトは問題がないものの、重い感じでモッサリしていました。
このあたりから考えるとメモリの最低要件は1GB程度で、なんとかなりそうです。
ただし、Xfceデスクトップ環境のsolydXの場合に限ります。
Windows PCでみるとVistaあたりのPCなら、インストールできると思われます。
アプリケーション
FirefoxはESR版を利用しており、電子メールクライアントはThunderbird、オフィス系はLibreOfficeスイート、メディア再生は、VLCメディアプレーヤーで、追加のコーデックをインストールする必要はまずありません。
サポート期限
SolydXKのルーツであるLinux Mintの Debian Editionが、Debian Testingベースであり、セミローリング・リリースであったので、以前の古い情報にはローリング・リリースとの記述が多数見受けられます。
しかし、公式サイトのユーザーフォーラム内で、ユーザーからですが、必要なところをザックリ訳せば、「ローリング・リリースではなく、OSは2年ごとにアップグレードする必要があります。」ということです。
探した限りにおいてですが、公式サイト内にサポート期限が書かれていないものの、現状進めていきながら、アナウンスしていくものと思われます。
実際、2017年7月にSolydXK-8システムをSolydXK-9にアップグレードするに際して、「ISOをダウンロードして新しくインストールすることをお勧めします。システムをアップグレードしたい場合は、プロセスを支援するスクリプトを用意しています。」というアナウンスもありました。
まとめ
SolydXKは、SolydXとSolydKの2つのOSで、Debian Stableに基づいており、SolydXは機能性と軽量化を図ったタイプのOS。
最小システム要件は、公式サイトに記述が見つからず、VirtualBoxにてテストした結果ですが、メモリの最低要件は1GB程度(solydXの場合)。
そのためWindows VistaあたりのPCなら、インストール可能でしょう。
アプリケーションについては、基本的にアクセサリやオフィス系等は揃っていますので、すぐに利用できます。
コメント