サポート終了って、そもそもどういうことなの?
そういう方のために、基本的な説明を少ししましょう。
Windows Vistaは、発売からすでに10年以上経過した古いOS。すでに、2012年4月にメインストリームサポートは終了しています。
Service Pack 2の延長サポートが、2017年4月11日(日本時間で4月12日)までで終了です。
サポートが終了すると
Vistaのセキュリティ対策などの更新プログラム提供が終了します。
Vista対応の様々なメーカーのソフト(ブラウザなど)などのサポートも終了します。
そのまま使っていると
ウイルスなどの様々な脅威にさらされるようになってしまいます。
こういう考え方は注意
何らかのデータが漏れても、別に大した情報はないから、大丈夫…
このような考えは 非常に危険です。
ネットでやり取りしている友人や知人に、迷惑をかけることがあります。
本来被害者であるはずの人(あなた)が加害者となって、身近な人々に対して、非常に大きな迷惑をかけることになります。
自分で勝手に、リスクを軽視しないように注意しましょう。
OSを再確認
Vistaというのはわっていても、メインストリームはすでにサポートが終了しています。
延長サポートしている、Service Pack 2が適応されているかチェックしましょう。
Service Pack 2が適応されていれば、2017年4月11日でサポートが切れるということになります。
そうでなければ、すでに危険な状態か、もう何らかのウイルスに感染している可能性もあります。
確認方法
『スタート』ボタン → 『コンピュータ』を右クリック → 『プロパティ』を選択
もしくは
デスクトップの『コンピュータ』アイコンを右クリック → 『プロパティ』を選択
Windows のバージョン情報を確認し『Service Pack 2』と表示されているかを見てください。
それでは、表示されているという前提で、進めていきます。
サポートが切れた場合の対策
それでは、いよいよ対応策に入っていきます。
1.OSを新しいものにアップグレード
PCのOSをアップグレードするのですが、もともとPC購入時点で初めから入っていたVistaをそのまま利用していた場合、PCのスペック的に難しい可能性が多々あります。
アップグレードできても、OSが可動しているのがやっとであれば、動画を見たり、複数のソフトを起動すると、不安定になってしまい、気持ちよく使用できません。
ちなみに現在のWindows10の最低システム要件は、Microsoftによると
メモリ: 1GB (32ビット版) 、2GB (64ビット版)
ハード ディスクの空き領域: 16GB (32ビット版)、20GB (64ビット版)
グラフィックス カード:DirectX 9 以上 (WDDM 1.0 ドライバー)
ディスプレイ: 800×600
でも、いま自分が使っているVistaが入っているPCのスペックが、わからないという人も多いのではと思います。
はっきり言って、Vistaは3つ前のOSです。
Vista → 7 → 8(8.1)→ 10
しかも、発売は10年以上も前ですから、基本的にアップグレードは無理と考えたほうが良いでしょう。
万一、最低のシステム要件をクリアできても、費用をかけて快適に使えないのでは、意味がありません。
2.PCを買い替える
最もオーソドックスで簡単ですが、お金がある方に限られてしまいます。
今の厳しいご時世では、簡単に買い替えというわけにはいかないでしょう。
では、どうするかですが…
ます、ハード的に使えるものがないかを確認してみましょう。
VistaのPCがノートの場合は、通用しませんがデスクトップPCの場合は、ディスプレイが流用できると思われますので、費用も節約できます。
その場合、PC作業がウェブの閲覧やメールがメインなら、スティックタイプのPCを購入するという手もあります。
ちなみに、同様のもので付属品がないもので、1万円しないスティックPCもあります。
ただ、Office やグラフィックの作業をするというのであれば、難しいかもしれません。
3.OSを無料のLinux等に乗り換える
これが、最もおすすめです。
ただし、条件が…
- 会社などで、データのやり取りが必要
- Windowsにしかないソフトを使う
- 自分で無料のOSをインストールできない
これらが該当する方は、難しい可能性があります。
しかし、これらのOSで使えるアプリケーションソフトにおいては、Office関連であろうと、大半のものは互換性がありますので、何とかなります。
ただし、例えば、パワーポイントを会社のPCで使っていて、家でも作業をするとして、無料のパワーポイントと同様のソフトで作業をした場合、若干の表示などの変化が起こる可能性があります。
このようなことを気にする必要がなく、自分でインストールしてみようという方は、今後を考え、ここでWindows とサヨナラをするのもいいかもしれません。
XPのサポートが終了する時、Linux OSへの乗り換えは、なじみがなかったので、難しかったと思いますが、最近はスマホやタブレットもだいぶ浸透してきていますので、Windows以外のOSでも、以前ほど気にする人は減っているのではないでしょうか?
無料以外の利点もある
ウイルスをばら撒く人は
- パソコンの知識があまりなく
- セキュリティが甘く
- 使っている人が多いPC(OS)
を狙うのが効率的にいい
当たり前ですよね。
- パソコンの知識が豊富で
- セキュリティが固く
- 使っている人が少ないPC(OS)
を狙っても効果があまり期待できませんから…
そんなわけで、LinuxなどへのOSへの乗り換えは、すこし安全になります。
しかし、マルチプラットフォーム対応のマルウエアも存在しますから、当然ながら注意や備えは必要です。
Vistaを完全なスタンドアローン(ネットにつながない状態)にする
そもそもネットにつなぐ必要がなければ、OSは何だろうと問題はありません。
ただし、 ほかのPCなどとUSBメモリやなにかで、データのやり取りもしないのであればという条件です。
たとえば、ゲームマシンや、ミュージックプレイヤーとしてだけに機能限定で使う。
結局これは、古いPCやOSの役立て方であって、Vistaサポート終了の解決策ではありません。
おすすめ対応策
無料のOS、Ubuntuに替えてしまう。
Ubuntuは、Debian GNU/LinuxをベースとしたOS。
もちろん、Ubuntu以外にもいっぱいありますが、ネットに情報が多いので、なにかと便利です。
個人的感想ですが、これが無料かと感じるほどの充実感だと思います。
「Windows Vista サポート終了対策で無料OSへ乗り換え」このページが参考になります。
まとめ
Windows Vistaは、延長サポートが、2017年4月11日で終了。
- そのあとは、ウイルスなどのリスクが非常に大きくなる
- アンチウイルスソフトだけでは、不安
(サポート終了後、対応しないアンチウイルスソフトもある) - その他のソフトのサポートも切れていく
対応策は3つ
- OSをアップグレードする
- PCを買い替える
- OSを無料のLinux等に乗り換える
おすすめ対応策
無料のOS、Ubuntuに乗り換えてしまう。
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