交通事故はもちろんのこと、最近は台風や各種災害による事故死も気になります。
多少古くなりますので、現在はもう少し増加傾向かと思われますが、厚生労働省の「平成27年都道府県別生命表の概況」によると、不慮の事故死は全国平均で、男性「3.21%」、女性「2.43%」とのことです。
つまり、ザックリと言えば、100人中3人程度は、不慮の事故によって亡くなっていることになります。
もちろん、不慮の事故死の場合は、通常遺言や持ち物の整理など、まともに出来るわけがありません。
今回は、突然やってきた不慮の事故などでの終活について、銀行や保険などの比較的対応が取りやすいものではなく、パソコンなどのデジタルデータやオンラインサービスの各種データについて考えてみたいと思います。
これからは災害死がもっと増えるかも?
首都圏や南海トラフ巨大地震が、この30年以内に発生する確率は70%程度あると言われて少し立ちますが、最近関東での震度3〜4レベルの地震の頻発が気になるところです。
いま、まさにこの瞬間に何が起こるかわかりませんので、そのうちに色々と整理すればいいや……と思っていると、後悔することになるかもしれません。
デジタルデータを整理するのは当然
最近は、なんでもオンラインで対応できるようになっています。
ショッピングや金融取引は当然のこと、各種教育や食事の出前ですらネットから行えますので、スマホやパソコン1つあれば、ある程度不自由なく経済活動が出来ると言っても過言ではありません。
そのような状況で、不慮の事故にあってしまうとスマホやパソコンなどにあるデジタルデータやアカウント情報、ネットサービスにある各種データや個人情報などの処理や対処が気になるところです。
SNSアカウントや各種ポイント
これは、利用規約によって左右されますが、多くは利用者が死亡した場合、譲渡や相続なとが出来ないことが多いようです。
死亡によりIDやPASSが不明なため、サービス運営会社に連絡しても、そのまま利用したり、データをダウンロードするなど出来ないこともあります。
遺言などで、家族にIDとPASSを伝えてあれば、それぞれのサービスの規約上の問題は置いておきますが、解約したりデータをダウンロードすることもスムーズにできますので、契約しているサービスについては、整理してまとめておく必要があります。
家族も知らないちょっとしたSNSで、亡くなってからも、長いあいだ写真や書き込みが残り続けるのもどうかと思います。
家族や残された人たち、または故人本人が望んで残すならば良いのですが、不慮の事故などで亡くなった場合は、そのまま放置されてしまいます。
ネットバンクやネット上の口座取引
ネットバンクには現物の通帳がない(ファイル出力はできる)と思いますので、残された家族は何も知らせなければ、ネットバンクに口座を持っていることに、気付かないかもしれません。
また、株やFXなどの取引口座なども、小遣い稼ぎのつもりで、家族に内緒で利用することもあるかもしれません。
なかには、不慮の事故で亡くなって、そのまま放置状態になっていたFXなどで、大損失なんていう話もあるようです。
データ仕分けをスグにはじめよう
そのうちに暇になったら……
来月になったら……
年度末が過ぎたら……
このように言っていると、ほとんどしないと同義語になってしまうでしょう。
データは日々更新していきますので、そのうちまとまったらというような考えでいると、いつまでも始めることができません。
残すデータや削除するデータ
- 残すデータとして、ネットバングやオンライン取引のIDやPASSなどをリスト化してまとめましょう。
- 次に、停止してもらうサービスなどについてまとめます。
- 最後に、削除する仕組みをセットして、とりあえず終活の最初の段階が終わります。
リスト化は、紙ベースのほうが良いかもしれません。
もし、データ化する場合も暗号化したら、残された家族が読めなくて、何もできないということになっても問題です。
もちろん、そのまま単にPCに保存しておくのは、非常に危険です。
なんらかの、対策が必要になるでしょう。
そして、これらの作業は、随時メンテナンスが必要ですので、誕生日や正月など、特定の日を決めて随時行う必要があります。
まとめ
100人中3人程度は、不慮の事故によって亡くなっています。
いつ起こるかわからない災害や事故、備えるのにも限度があります。
デジタルデータを整理しよう
- PCのデジタルデータ
死亡時には自動で削除できる対応を取る(フリーソフトで対応) - SNSアカウントや各種ポイント
停止したりできるように情報を整理(不要なアカウントは早めに処分) - ネットバンクやネット上の口座取引
IDやPASSをリスト化(できれば紙ベース)
そして、これらのメンテナンスを定期的に日にちを決めて行いましょう。
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