最近は、フィッシングメールやスパムメールが多いので、何も考えずにメールを開く人も減ってきていることでしょう。
しかし、明らかに怪しくてもメールを開いて内容を読んでしまうと、簡単に無視できない場合が多々あります。
メールヘッダーをチェックする
危なそうなメールで嫌な感じがする場合は、メールヘッダーを調べて判断する方法があります。
ヘッダーを確認しやすくしてくれるサービス
しっかりとメールヘッダーの仕組みや内容を理解して、メールヘッダーから安全性を確認出来ればよいのですが、初めて見る方は無理だと思ってしまうでしょう。
そこで、簡単に見やすくしてくれるGoogleの提供するサービス「Messageheader」があります。
Messageheader でヘッダーを簡単分析
メールヘッダーをコピー&ペーストして確認するだけで、なりすましが分かる「SPF」「DKIM」などの送信ドメイン認証を確認することができます。
また、メールの経路や配信遅延の有無を見やすくして、遅延の場合はその原因や責任の所在を特定することができます。
ちなみに「SPF」「DKIM」についてサラッと説明
詳しく知りたい方は、別途検索などでお調べください。
SPF(Sender Policy Framework)とは
IPアドレスを認証情報として利用し、受信時に送信元メールサーバのIPアドレスと一致するかどうかを確認し検証します。
ただし、メールが転送されている場合は、認証に失敗してしまうことがあります。
DKIM(DomainKeys Identified Mail)とは
電子署名を使って認証を行い検証しますので、前述のSPFで転送メールの課題にも対処できます。
そもそも、送信側が対応していないと認証できません。
実際に本日受信した怪しいメールを調べてみる
Gmailのスパムフォルダーにあった怪しいメール3件のヘッダーを調べてみました。
文脈と関係が深くないところは、紛らわしくなるので「****」で表現しています。
作成日:2019年11月9日 8:02(0 秒後に配信済み)
From:”****” <****@****.xyz>
To: ****@****.****.****.jp
件名:※****法的利用と請求手段に関して
SPF:PASS(IP: ****.****.****.****)。詳細
作成日: 2019年11月9日 10:20(1 秒後に配信済み)
From: **** <****@****.com>
To: ****.****@****.com
件名:****
SPF:PASS(IP:****.****.****.****)。詳細
作成日: 2019年11月10日 11:40(123 秒後に配信済み)
From:**** <****@****.com>
To:****@****.co.jp
件名:****
SPF:SOFTFAIL(IP:****.****.****.****)。詳細
なお、2件目3件目のメールには、以下の注意喚起メッセージが表示されていましたので、Gmailを使っているならば、メールヘッダーで調べる人はまずいませんね(1件目はなし)。
個人情報を不正入手するために、同様のメールが使用されたことがあります。メールに含まれているリンクのクリックや添付ファイルのダウンロード、または返信に個人情報を記載することは避けてください。
1件目と2件目の両方とも「SPF」については「PASS」で問題がなく、3件目は「SOFTFAIL」で問題があり、「DKIM」については記述がありませんでした。
つまり、最初の2件のメールは「なりすましではない」ということで、3件目は転送かなりすましの可能性があるということです(転送が悪とは言い切れません)。
こう見ると、1件目のメールはヘッダーで判断がつかないままで、悪徳業者や詐欺師が「なりすまし」をせずに、平然と送ってきているかもしれません。
特徴的な文面をネット検索する
スパムやフィッシングメールの場合は、特徴的な文面があります。
その特徴的な文章を「”」で囲って「”特徴的な文章”」のようにしてgoogle検索します。
すると、拡散されたばかりでなければ、まず検索に引っかかってきます。
それを読めば、通常「な〜んだ」って感じで解決します。
前述の上記1件目のメールも検索したら該当するものがあり、社名を変えながら以前より拡散されていたことがわかりました。
結局どうするのが良い?
今回のケースは検索の方が有効でしたが、検索で見つからない微妙なものもあるかもしれませんので、メールヘッダーの確認手法も判断材料として、知っておくのに損はありません。
まとめ
不審なメールをチェックするには?
- メールヘッダーを調べて判断する
- 特徴的な文面をネット検索して判断する
などの方法があります。
ヘッダーを確認するなら
Googleの提供するサービス「Messageheader」でヘッダーを簡単分析することができます。
ヘッダーの確認だけでは、なりすましが無いことがわかっても安全なメールとは言い切れません。
意外と有効なネット検索
特徴的な文面を検索すれば、怪しいメールの殆どは検索に引っかかってきます。
どうすればよいのか?
相手もどんどん進化してきますので、色々確認できる手法を知っておくことは大切です。
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