かれこれもう4年も前の記事になりますが、週刊現代に2020年の日本でなくなる仕事を掲載していました。
2020年まで、もう数年ですので、その後はどのようになっているのかを確認してみます。
そして、2030年代にはどうなるのかを、野村総合研究所が2015年12月に10~20年後将来を予測していますので、あわせて見たいと思います。
2020年「なくなる仕事」
引用:週刊現代
2020年「なくなる仕事」2013.07の記事から、職種のみを抜粋してみました。
それぞれの仕事について、2017年現在の状況を見てみます
電車の運転士・ 車掌
自動運転は一部の路線ですでに実施されていますし、限られたエリアでの路線バスでも、そのような流れになりつつあります。
レジ係
スーパーでもセルフレジがだいぶ普及してきていますし、コンビニでも近い将来自動レジが始まるとのニュースもあります。
通訳、速記・ワープロ入力
通訳はだいぶまともになってきていますが、今ひとつというところです。今後AIのさらなる能力アップで、相当使えるようになると思われます。
しかし、速記・ワープロ入力の仕事を置き換える音声入力は、だいぶ進んではきていますが、話し方の癖もありますので、まだ時間がかかると思います。
プログラマー
簡単なものでは、もうAIに任せたほうが良い状況でしょうし、今後はAI自身に勉強してもらうことで、どうにでもなるでしょう。
新聞配達員
ペーパーレス化が更に進んでいますので、そのうち実現するでしょうが、2020年には無理ですね。
郵便配達員
アメリカなどの家が離れているような国ならば、不要な職業になるとは思いますが、日本の場合は、お隣が近い上、FAXなどもいつまでもあるようなお国柄なので、簡単にはなくならないと個人的には思います。
レンタルビデオ
もう、違う商品や違う営業形態になってきています。
ガソリンスタンド
セルフが増えていますし、ガソリン以外の車も増えていますが、車自体に車検制度があるので、そのあたりの仕事もあり得るため、まだまだ先になりそうです。
高速道路の料金徴収業務
もうほとんどETCにはなってきているものの、カードやETC機器の不備で管理的業務もある上、まだ若干いる手渡しの車のために、管理的な立場で残るのではと思います。
仲卸業者
情報化で世界がどんどん小さくなるので、直接の取引もどんどん増えてくるでしょうが、逆に少量多品種販売で売りたい販売店も増える可能性があるため、どこかが仲卸的な業務を担う形で残るのではないかと思います。
小規模農家、兼業農家
現時点でTPPはないものの、大企業に有利な世の中になっているため、小規模なものは、会社にしろ、農家にしろ、生存が難しくなっています。
大手雷力会社
2013年当時は、原発の問題もあり、将来がどうなるのかと思ったものですが、近隣諸国の状況や、国が原発を維持する方向になっていますので、政権が変わらない限り安泰と思われます。
自然エネルギー関連
予想される理由とは異なりますが、大手電力会社が安泰なら、当然苦しくなります。
参議院議員
現状、身を切る改革はないと思いますので、どう見ても2020年に参議院議員はいなくなりません。
専業主婦
予想される理由もありますが、それ以前に消費税増税などの政策によって、生計が苦しくなり専業でいることが、できなくなってきています。
以上になりますが、このリストにはその2があります。
しかし、有料の会員登録が必要になりますので、ここでは仕事(職種)だけ記載しておきます。
- 日本人の取締役
- 中間管理職
- 受付・案内業務
- 一般事務・秘書
- オペレーター、コールセンター
- 訪問型営業
- 金型職人
- 倉庫作業員、工場労働者
- コピー・FAX・プリンター関連
- 証券・不動産ブローカー
- ヘッジファンドマネージャー
- 証券アナリスト、FP
- 生保レディ
- 教員
- 交番の警察官
どれを見てもある程度は、今後なくなっていくような気はします。
2030年代頃になくなっている可能性が高い仕事
野村総合研究所の2015年12月に出した10~20年後についての資料がありますので、あわせて見たいと思います。
その職種については以下のとおりです。
- IC生産オペレーター
- 一般事務員
- 鋳物工
- 医療事務員
- 受付係
- AV・通信機器組立・修理工
- 駅務員
- NC研削盤工
- NC旋盤工
- 会計監査係員
- 加工紙製造工
- 貸付係事務員
- 学校事務員
- カメラ組立工
- 機械木工
- 寄宿舎・寮・マンション管理人
- CADオペレーター
- 給食調理人
- 教育・研修事務員
- 行政事務員(国)
- 行政事務員(県市町村)
- 銀行窓口係
- 金属加工・金属製品検査工
- 金属研磨工
- 金属材料製造検査工
- 金属熱処理工
- 金属プレス工
- クリーニング取次店員
- 計器組立工
- 警備員
- 経理事務員
- 検収・検品係員
- 検針員
- 建設作業員
- ゴム製品成形工(タイヤ成形を除く)
- こん包工
- サッシ工
- 産業廃棄物収集運搬作業員
- 紙器製造工
- 自動車組立工
- 自動車塗装工
- 出荷・発送係員
- じんかい収集作業員
- 人事係事務員
- 新聞配達員
- 診療情報管理士
- 水産ねり製品製造工
- スーパー店員
- 生産現場事務員
- 製パン工
- 製粉工
- 製本作業員
- 清涼飲料ルートセールス員
- 石油精製オペレーター
- セメント生産オペレーター
- 繊維製品検査工
- 倉庫作業員
- 惣菜製造工
- 測量士
- 宝くじ販売人
- タクシー運転者
- 宅配便配達員
- 鍛造工
- 駐車場管理人
- 通関士
- 通信販売受付事務員
- 積卸作業員
- データ入力係
- 電気通信技術者
- 電算写植オペレーター
- 電子計算機保守員(IT保守員)
- 電子部品製造工
- 電車運転士
- 道路パトロール隊員
- 日用品修理ショップ店員
- バイク便配達員
- 発電員
- 非破壊検査員
- ビル施設管理技術者
- ビル清掃員
- 物品購買事務員
- プラスチック製品成形工
- プロセス製版オペレーター
- ボイラーオペレーター
- 貿易事務員
- 包装作業員
- 保管・管理係員
- 保険事務員
- ホテル客室係
- マシニングセンター・オペレーター
- ミシン縫製工
- めっき工
- めん類製造工
- 郵便外務員
- 郵便事務員
- 有料道路料金収受員
- レジ係
- 列車清掃員
- レンタカー営業所員
- 路線バス運転者
ざっと見ると「○○員」「○○工」とつく職種が多いですね。
先程の2020年になくなる仕事の分類より細かいので、わかりにくいですが、現在まだまだ健在の仕事が多いと思います。
しかし、今後10年~20年後にはなくなる可能性が高いのも間違えないでしょう。
特に、人口減少に至っている現在の日本では、生産力を維持するには、移民に頼るかロボットに頼るかになりますので、黙っていてもAI化やロボット化はどんどん進んでしまいます。
今後の日本を考えると、AIやロボットができることは任せて、人間は芸術的な職種や、感情が絡む職種(交渉、説得、協調)をやればいいのではと思います。
ちなみに残る職種も載せていますが、多いのでまとめますと以下の傾向が見られます。
カタカタの職種(○○ディレクター、○○デザイナー、○○コーディネーター)などが多いです。
まとめ
2020年になくなる仕事
- 電車の運転士・ 車掌
- レジ係
- 通訳、速記・ワープロ入力
- プログラマー
- 新聞配達員
- 郵便配達員
- レンタルビデオ
- ガソリンスタンド
- 高速道路の料金徴収業務
- 仲卸業者
- 小規模農家、兼業農家
- 大手雷力会社
- 自然エネルギー関連
- 参議院議員
- 専業主婦
- 日本人の取締役
- 中間管理職
- 受付・案内業務
- 一般事務・秘書
- オペレーター、コールセンター
- 訪問型営業
- 金型職人
- 倉庫作業員、工場労働者
- コピー・FAX・プリンター関連
- 証券・不動産ブローカー
- ヘッジファンドマネージャー
- 証券アナリスト、FP
- 生保レディ
- 教員
- 交番の警察官
引用:週刊現代
職種だけを見ても、確かにもうなくなる寸前というものもありますが、国の政策で方向転換している「大手雷力会社」というのもあります。
そして、2030年代になくなりそうな職種を見ると、逆になにが残るのか聞きたくなりますが、結論としては、AIやロボットができることは任せて、人間は芸術的な職種や、感情が絡む職種(交渉、説得、協調)をやればいいのではと思います。
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