先日、記事にさせてもらった AI「ELYZA Pencil」の兄弟的なシステムになる文章要約 AI「ELYZA DIGEST」について、お試ししてみました。
去年の8月頃に公開されたと思いますが、その時点ではどういう切り口で記事にしようか迷っていました。
そのうち時間が経って、気がつけばもうすぐ 1年になってしまいます。
何処かの段階で記録として残しておこうと思っていましたので、簡単にまとめておこうと思います。
文章要約 AI「ELYZA DIGEST」とは
「ELYZA DIGEST」は、入力した文章等を3行に要約する AI であり、「生成型」の要約モデルとして、読み込んだテキストを元に AI が一から要約文を生成します。
ニュース記事はもちろんのこと、議事録、チャットのような対話テキストなどでも対応可能です。
また、URL の張り付けにより該当ページから要約文を作成することも可能です。
実際のアプトプット
一番特徴的だと思ったのが対話テキスト(チャットなど)になりますので、取り上げたいと思います。
以下は用意されていた対話テキストのサンプルになります。
[オペレーター] お電話ありがとうございます。イライザブライダルのイライザ次郎と申します。
[お客様] [あっ]すいません。おせわになっておます。
[オペレーター] お世話になっております。
[お客様] 昨日[あの]お電話いただいた、2022年2月2日フライトの、ハワイでの式の件なんですが。
中略(この部分の会話は上記のようなやり取りですが、引用しているボリュームと同じ位ありましたので、省略させてもらいました)
[オペレーター] ええ、分かりました。
[お客様] はいはい。そうでございます。ちょっとそういうふうに、追加して、何とかお願いしたいです。
[オペレーター][えーと]ではちょと打ったさんのほうだった。はい。[あの]方針については検討した上で改めて、ご連絡いたします。
[お客様] だからたのかなっとね。はい、はいすいません。よろしくお願いします。はい。
[オペレーター] はい。失礼いたします。
[お客様] 失礼します。
要約結果
最初自分で要約してみようとして、どうまとめていいのか検討もつかず、どうやっても3行は無理との結論にいたったのですが、「ELYZA DIGEST」にやらせたら、上記の結果になりました。
なるほど、別に個別に対話をまとめるのではなく、会話のテーマと方向性をザックリまとめればよかったのかと気付きました。
用意されたサンプル以外で試してみる
以下の URL を直接貼り付けて実行しました。
https://www.soumu.go.jp/2022senkyo/
「第26回参議院議員通常選挙 参院選2022 – 総務省」のページになります。
要約結果
大切な投票日などの情報がないと思いましたので、ページを直接目視して要約と比較確認してみると、以下のようになっていました。
- 他のページへのリンク等のテキスト情報は省かれていました。
- 投票所における感染症対策などのテキスト情報は省かれていました。
- 投票日などの本来メインの情報は、テキストではなく画像で作られていましたので、もともと取得不可能でした。
このような状況でしたので、このページにおいて取得出来る必要な情報は、要約できていたと思われます。
同じ様な機能の他 AI もある
以前記事にしたことのある他の AI についてですが、こちらも3行に要約してくれます。
この記事を書いた時点で、上記 AI に感じたのは以下のポイントになります。
- ストーリーは苦手かも
- 暗喩や皮肉も難しいかも
普通に考えると、このあたりは人が要約しても難しいかと思います(現在は進化しているかもしれません)。
今回の「ELYZA DIGEST」は「生成型」の要約モデルということですので、サンプルに小説があったり、対話テキストなどもできると謳っています。
もちろん、出来ることと上手く要約が成功することとは別のお話になりますので、よろしければご自身で試してみて下さい。
まとめ
文章要約 AI「ELYZA DIGEST」はどんな文章等も3行に要約できる
ニュースや長い会話を簡潔にでき、議事録などの長文のドキュメントを短くまとめられます。
入力だけではなく、URL の張り付けでも要約文を作成することが可能です。
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