昨日のニュースで、日本民間放送連盟がAMラジオ放送をFMに転換できるように、制度改革を要請したと流れました。
片や総務省は、平成26年4月に難聴対策や災害対策として、FM補完中継局の開設を可能とするための制度整備を実施しており、ワイドFM(FM補完放送)としてAM放送の番組と同じ番組を放送するために色々と取り組んでいます。
そんな中、費用のかかるAMラジオ放送を、FM補完放送に一本化できるように制度の整備を求めているようです。
ニュースでは、話の流れがわからなかったので少し調べてみたのですが、総務省にとっては藪蛇になってしまっているような気がしないでもありません。
世論はどうなのか?
現在調査の途中ですが、以下のような状況になっています。
民放連は、ラジオのAM放送をFM放送に2028年までに転換できるよう、総務省に制度改正を要請しました。費用がかさむAM放送を廃止し、経営改善につなげたい考えで、一部地域を除く国内の大半で民放AMがなくなる可能性があるといいます。
あなたはAM放送がなくなる動きについてどう思いますか?
Yahoo!ニュース 意識調査調べ(3/28現在の途中結果)
そもそもAMとFMの違いは?
AMラジオ放送 | FMラジオ放送 | |
建物内 | 聞こえにくい | 聞こえやすい |
山影の受信 | 聞こえる | 聞こえない |
到達範囲 | 広い | 中程度(数十km-100km) |
混信 | 雑音は音として出力 | 雑音は出力音に出ずに影響小 |
ワイドFMを聞くには
- 従来のFM放送用の周波数(76.1~89.9MHz)
- ワイドFM周波数(90.0MHz~94.9MHz)
ワイドFMを聞くには、ワイドFMの周波数に対応したラジオが必要になります。
いまはインターネットもある
FMに一本化すると、AMラジオ放送の利点である広い到達範囲が失われてしまいますが、音質はよくなるなどの利点があります。
また、現在はインターネットによるラジオ放送もあるので、インターネットが利用できる以前の環境から考えると、AMラジオ放送がなくても番組が無くなるわけではないため、さほど問題はないのではと思いますが、どうでしょうか?
こんな時こそNHKの存在意義では?
北海道などの広いエリアによっては、AM放送がないと災害時に困るということが起こるかもしれません。
そのような時は、それこそNHKの本領を発揮してもらう時ではないでしょうか?
それに、人口も減って来ており、今までと同じで何でも右肩上がりで増やしていく……というわけには行きませんので、取捨選択していく必要があると思います。
まとめ
民放連がAMラジオ放送をFMに転換へ制度改革を要請
- 総務省→難聴対策や災害対策として、FM補完中継局の開設を可能とするための制度整備を実施し、ワイドFMにてAMラジオ番組を放送する取り組み。
- 民放連→費用のかかるAMラジオ放送をFM補完放送に一本化へ制度の整備を求める。
現在調査の途中の「Yahoo!ニュース 意識調査」では、AM放送がなくなる動きについて(3/28現在の途中結果)以下の状況
- 良くないと思う:51.6%
- いいと思う:36.5%
ワイドFM(FM補完放送)ってどうやって聞くのか?
ワイドFMを聞くには、ワイドFMの周波数(90.0MHz~94.9MHz)に対応したラジオが必要。
インターネットもあるしAMが必要ならNHK
現在はインターネットによるラジオ放送もあるので、災害などで広域に情報伝達ができるAMが必要ならば、それこそNHKの本領発揮ということではないでしょうか?
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