VRプレイで斜視になる可能性と、逆にVRを利用した治療!

最近人気のVR…PSVRなどを購入するには、それなりの費用が必要になりますが、手軽にスマホなどのアプリでも体験ができます。

また、自分でVRゴーグルを作ってしまうことも可能ですので、体験をするだけなら、すぐにでもできます。

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そんななか、子供がVRをプレイすることで斜視になってしまう可能性があるというのです。

斜視とは

片眼の視線は正しく目標へ向いていますが、もう片方が内側や外側などに、向いている状態のことを指します。

世界の2~3%の人に見られる症状であり、原因については、遺伝という説もありますが、あくまでも、説の域をでていません。

また他には、強度の近視や遠視、弱視などで目の筋肉バランスが崩れてしまうことや、外傷などの理由により、発症する場合もあるとされています。

症状としての問題点は、左右の眼球が異なる方向を向いているため、両眼視差による遠近感の獲得がうまく出来ずに、景色や物体など遠近感を感じての立体視が困難になってしまう他、像がダブって二つに見える複視が生じることもあるとされています。

治療としては、問題のある片目にパッチを当てて、目の筋肉をトレーニングしたりしますが、実際に治療を受けて斜視が回復できるのは、全体の50%に満たないと言われています。

なお、斜視の子供が9歳を迎えた時点で、治療により改善されない場合には、そこから改善するケースはないというのが現状です。

VRゴーグル&ヘッドセット発売各社の注意喚起

プレイステーションをはじめとして、最近はやりのVRヘッドセットには、年齢設定を設けており、明確な基準というわけではありませんが、とくに目の筋肉や視力が発達途上である幼少期には、成長を阻害するリスクがあるとされ、斜視リスクを考慮しています。

具体的な問題は、立体視細胞がまだ未発達で、6歳頃までに落ち着きますが、場合によっては8歳頃までという話もあります。

また、眼球と眼球の瞳孔間距離が発達中で、まだ短い事が上げられ、こちらは10歳前後まで必要とします。

そのため、安全マージンを取って、各社のVRゴーグルが対象年齢を12歳~13歳以上に設定されています。

ちなみに、ニンテンドー3DSでも、『6歳以下のお子様は、長時間3D映像を見続けると目の成長に悪い影響を与える可能性がありますので、2D表示に切り替えてご使用ください。』と注意を促しています。

VR使用で起きた問題事例

2016年には、教育現場や学校行事においても、VRを活用するようになってきており、VR元年などともいわれて、VRゴーグルなどを試す機会が多くなっています。

そんななか、先天的に斜視など問題の要素を持っている場合、それらにより強い刺激を受けると、斜視の症状が顕著に現われることがあります。

事例としては、現在国内に1つだけあるようで、赤緑式の3D映画を鑑賞した4歳の子供が斜視になってしまったというものですが、幸いにも、手術で治りました。

しかし、1つ事例があるということは、発表されていないいくつかのケースもあると思われますが、朗報もありました。

VRを利用した治療

VRで斜視になるのなら、逆もあり得ました。

斜視や視力を治療し改善する「Vivid Vision」視覚治療プログラムが存在します。

幼少期に弱視・斜視と診断されたプログラマーであるジェームス・ブラハ氏によって、開発された「Vivid Vision」は、9歳を迎えた時点で、治療により改善されない場合には、それ以降は無理というのが現状ですが、彼自身が27歳にして自分で斜視を克服してしまったとのことです。

そのプログラムが2015年に完成し、現在、斜視・弱視治療が50以上の眼科医に導入されており、VRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)を使用した治療用のVRソフトである「Vivid Vision Home」は専門の眼科医に相談しながらの利用を推奨していますが、家庭で治療が可能とのことです。

「Silicon Valley Virtual Reality Conference & Expo」(SVVR 2016)にて発表された内容では、ジェスチャー用のセンサー機器とともに100ドル程度で発売される予定としていました。

Vivid Vision:https://www.seevividly.com/

上記サイトによると2017年4月現在(ホームページの機械翻訳)

Vivid Visionは、弱視、斜交および収束障害を治療するために、Oculus Rift、HTC Vive、Samsung GearVR、Google Daydreamなどの仮想現実のヘッドセットを使用します。

パッチを当てるのではなく、エキサイティングなバーチャルリアリティゲームをプレイしましょう。

  • 弱視、斜視および輻輳障害
  • すべての年齢層向けに設計されています
  • 自宅やクリニックで使用する
  • Vive、Rift、GearVR、Daydreamをサポート
  • インタラクティブでエキサイティングな演習とテスト

とのことですが、いろいろ調べてみると、2016年12月の時点では、日本ではまだ導入している眼科はないと思われます。

まとめ

最近人気のVRですが、先天的に斜視など問題の要素を持っている場合、それらにより強い刺激を受けると、斜視の症状が顕著に現われることがあり、国内に1つだけ事例があるようで、3D映画を鑑賞した4歳の子供が斜視になってしまったというものです。

この場合は、幸いにも手術で治すことができたとのことですが、このようなことを避けるために、基本的には13歳未満の子供にはVRヘッドセットの使用を制限する注意喚起をしています。

そんななか、上記のように斜視は手術によって治療することもできますが、症状によっては一度の手術でも良くならない場合があり、通常9歳を超えるともう無理とされています。

しかし、「Vivid Vision」視覚治療プログラムを開発したジェームス・ブラハ氏は、彼自身が27歳にして自分で斜視を克服してしまったとのことです。

まだ、日本には導入されていない「Vivid Vision」ですが、そのうちに日本にも導入されるのではないでしょうか?

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