OSGeoLiveは、 Lubuntuをベースにした軽めのOSであり、インストールなどの必要の無いライブ起動で、様々なオープンソースの地理空間ソフトウェアを試すことができ、ルールに従って自由に複製・配布が可能です。
なお、OSGeoLiveは、Geospatial Open Sourceソフトウェアの開発、宣伝、 教育をサポートする非営利団体である「OSGeo Foundation」のプロジェクトです。
『OSGeoLive 12.0』のデスクトップはこんな雰囲気
以下の映像は、VirtualBox(Ver.5.2.18)にて起動・メニューなどの操作確認を行いました。
なお、メモリの割当は2GBに設定しています。
『OSGeoLive 12.0』について
Lubuntuベースなので比較的軽めになっており、日本語化や日本語入力も問題ありませんが、アプリケーションについて言語の問題もあるので、そのあたりを気にしない方であれば面白いOSだと思います。
使えるアプリケーション
OSGeoLive 12.0 Contentsより、カテゴリ分けすると以下のとおり
デスクトップGIS
一般的なGISの表示、編集、分析
- QGIS
- GRASS GIS
- gvSIGデスクトップ
- ユーザーフレンドリーなデスクトップインターネットGIS(uDig)
- OpenJUMP GIS
- SAGA
ブラウザ表示向きのGIS
ブラウザでの一般的なGISの表示、編集、解析
- OpenLayers – ブラウザマッピングライブラリ
- Leaflet- モバイルフレンドリーなインタラクティブマップ
- Cesium – ブラウザ内の3D地球儀と2Dマップ
- Geomajas – ブラウザGISクライアント
- Mapbender – Geoportal Framework
- GeoMose – Web GISポータル
- GeoNode – 地理空間コンテンツ管理システム
ウェブサービス
空間データをインターネットに公開
- GeoServer – OGC Webサービス
- MapServer – OGC Webサービス
- deegree – OGC Webサービス
- ncWMS – Webマップサービス
- EOxServer – ウェブカバレッジサービス
- GeoNetwork – メタデータカタログ
- pycsw – メタデータカタログ
- PyWPS – Web処理サービス
- MapProxy – プロキシWMSとタイルサービス
- QGIS Server – Webマップサービス
- istSOS – センサー観測サービス
- 52 North SOS – センサー観測サービス
- 52 North WPS – Web処理サービス
- Zoo Project – Web処理サービス
データストア
空間データの保存
- PostGIS – 空間データベース
- SpatiaLite – 軽量データベース
- Rasdaman – 多次元ラスタデータベース
- pgRouting – PostGISのルーティング
ナビゲーションと地図
- GpsPrune – GPSトラックの表示、編集、変換
- Marble- バーチャルグローブ
- OpenStreetMap – OpenStreetMapツール
- iDエディタ – OpenStreetMap Web Editor
- JOSM – OpenStreetMapデスクトップエディタ
- OpenCPN – Marine GPS Chartplotter
空間ツール
特定の分析ツール
- GMT – 地図描画レンダリング
- OTB – 画像処理
- R for Spatial Data – 統計的プログラミング
- Mapnik – 地図作成レンダリング
- MapSlicer – マップタイルの作成
ドメイン固有のGIS
特定のドメインを対象とするアプリケーション
- zyGrib – 天気予報地図
データ
空間データセット
- Natural Earth – グローバルデータセット
- OSGeo North Carolina、USA教育データセット
- OpenStreetMap – OpenStreetMapのサンプル抽出
- NetCDF Data Set – 時系列の温度と降水量
地理空間ライブラリ
- GDAL / OGR – 地理空間データ変換ツール
- GeoTools – Java GISツールキット
- GEOS – C / C ++空間ライブラリ
- Proj.4 – 座標系リファレンスライブラリ
- libLAS – LiDARデータアクセス
- JTS Topology Suite – Javaトポロジスイート
地理空間標準
OGC – Open Geospatial Consortium
- INSPIRE – ヨーロッパの空間情報基盤
推奨システム要件
- CPU:1GHz i386またはamd64互換プロセッサ
- メモリ:1GB(Javaベースのアプリケーションを使用する場合は2GB以上)
ダウンロード
公式サイト
https://live.osgeo.org/en/index.html
ダウンロードページ
https://live.osgeo.org/en/download.html
まとめ
OSGeoLiveは、 Lubuntuをベースにした軽めのOS
- ライブ起動で、様々な地理空間ソフトウェアを利用可能
- アプリケーションについて言語の問題もある
使えるアプリケーション
カテゴリ分けすると以下のとおり
- デスクトップGIS:一般的なGISの表示、編集、分析
- ブラウザ表示向きのGIS:ブラウザでの一般的なGISの表示、編集、解析
- ウェブサービス:空間データをインターネットに公開
- データストア:空間データの保存
- ナビゲーションと地図
- 空間ツール:特定の分析ツール
- ドメイン固有のGIS:特定のドメインを対象とするアプリケーション
- データ:空間データセット
- 地理空間ライブラリ
- 地理空間標準
推奨システム要件
- CPU:1GHz i386またはamd64互換プロセッサ
- メモリ:1GB(Javaベースのアプリケーションを使用する場合は2GB以上)
ダウンロード
公式サイトダウンロードページより
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