フィッシング対策協議会では、「国税庁をかたるフィッシング(2024/05/22) 」の報告が増えているとして注意を促しています。
2024/05/22 10:00 現在において、フィッシングサイトは稼働中であり、JPCERT/CC にサイト閉鎖のための調査を依頼中だそうです。
さらに、類似のサイトが公開される可能性にも注意とのことです。
フィッシングの内容
下記以外にもバリエーションが存在すると思って対処してください。
メール件名
・税務署からのお知らせ【e-Tax個人アカウントの登録確認に関する重要なお知らせ】
・e-Tax税務署からの【未払い税金のお知らせ】
・【督促状】滞納した税金がございます。
・【重要】滞納した税金がございます。
・【税務署】未払い税金のお知らせ。
・【税務署】未払い税金のお知らせ(自動配信メール)
・【重要】国税電子申告・納税システム
メール本文
フィッシング対策協議会にあったサンプルより、本文を抜粋(原文のまま)させてもらいました。
今回はサンプルが3件あります。
サンプル1
国税庁より重要なお知らせです、
あなたが納税すべき国税等につきましては、いまだ納められていません。
▼以下のリンクをアクセスし、記載されてる方法で直ちに全額を。
https://kokuzei.noufu●●●●.com/input/id=●●●●
また既に金融機関等で納税された場合も必ずご連絡ください。
期限までに納税の確認ができない場合、(国税通則法37条)により財産を差
なお、指定期限にかかわらず、緊急を要する場合等には差押えを執行することがあります。
○指定期限 2024年05月17日
この期限までに納付の確認ができない場合には滞納処分が執行されます。
——————————
(連絡事項)
滞納金合計: 3,000円
納付期限:2024年5月17日
最終期限:2024年5月27日 (支払期日の延長不可)
以下省略
句読点がおかしかったり、文が途中で終わっていたりと、粗が目立つ文章です。
サンプル2
●●●●
e-Taxをご利用いただきありがとうございます。
あなたの所得税と滞納金について、これまで自主的に納付されるよう催促してきましたが、まだ納付されておりません。最終期限までに納付がない場合、税法により不動産、自動車などの登記登録財産や給料、売掛金などの値権などの差押処分に着手致します。
納税確認番号: ***4520
滞納金合計:51000円
納付期限: 2024/5/21
最終期限: 2024/5/21 (支払期日の延長不可)
お支払いへ⇒
以下省略
フォントが一部おかしいので、すごく違和感があります。
ちなみに「お支払いへ⇒」のリンク先は以下のフィッシングサイトになります。
https://jp.ubert●●●●.net/?token=●●●● など
サンプル3
【重要】国税電子申告・納税システム
あなたが納税すべき国税等につきましては、いまだ納められていません。 以下のリンクをアクセスし、記載されてる方法で直ちに全額を
⇒お支払いはこちら
また既に金融機関等で納税された場合も必ずご連絡ください。期限までに納税の確認ができない場合、(国税通則法37条)により財産を差し押さえます。なお、指定期限にかかわらず、緊急を要する場合等には差押えを執行することがあります。
○指定期限: 2024年5月21日まで
この期限までに納付の確認ができない場合には滞納処分が執行されます
———————————————————
(連絡事項)
滞納金合計: 2123円
以下省略
文が途中で終わっていたりします。
ちなみに「お支払いへ⇒」のリンク先は以下のフィッシングサイトになります。
https://slg●●●●.net/ など
3つのサンプルともにフィッシングサイトのURLは、違和感があるので注意していれば詐欺とわかるかと思いますが、URLで判断するのは危険です。
公式サイトでの注意喚起
国税庁: e-Taxを装った不審なメール等にご注意ください
https://www.e-tax.nta.go.jp/topics/2024/topics_hushinmail.htm
e-TaxのPCサイトのトップページ(インデックスページ)には、上部メニューのスグ下に目立つように「重要なお知らせ」として「令和6年4月18日 e-Taxを装った不審なメール等にご注意ください」と上記の注意喚起ページへのリンクがありました。最新の情報ではないのですが、目立つ記載になっていました。
万一気になるメールを受信してしまった場合は、サイトにアクセスして確認すればわかりそうです。
メールの内容が気になる場合
万一、何らかの滞納があると気になる方がいるかもしれません。
そんな時は、特徴的な文言でネット検索してみましょう。
フィッシング詐欺に関連するような情報が見つからない場合でも、メッセージ記載のリンクからアクセスせずに、以前自分でブックマークした正しい URL や、公式アプリ等の正式な別のルートから確認することを徹底しましょう。
まとめ
国税庁を装うフィッシングに注意
このフィッシングについて
国税庁のサイトには、「国税庁では、メール文面に滞納金などの金額を記載したメールは、お送りしておりません」との記述がありました。
メールの内容が気になる場合
ネットで特徴的な文言を検索してみましょう。
詐欺情報がみつからなくアクセスして確認する必要を感じてしまったら、以前アクセスしたことのある「別の正式なルート」から行ないましょう。
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