以前のマンデラ効果の記事に頂いたコメントに「渋谷のハチ公像、左耳が垂れている」とのことで、個人的には違和感を感じていましたが、「垂れていなかった」という強い何らかの根拠と呼べるような記憶がないため放置していました。
そんな中、家でハチ公の話が出たので、耳の事を聞いてみると「立っている」とはっきり言うので、そのように思っている人は結構いるのだろうと思い改めて確認してみました。
ナゼ耳が垂れているのか(原因は)?
ハチの晩年を写した写真では左耳が垂れているが、これは生まれつきのものではない。垂れた理由として、野犬に噛み付かれた際の後遺症、当時の飼育者が噛まれた傷口を縫う応急処置に失敗した、などの説が存在する。
WikiPedia より
以前にも WikiPedia でハチ公の内容を読んでいるのですが、その当時は気がつきませんでした。
ハチ公像を確認
この記事のアイキャッチに利用している画像もそうですが、渋谷のハチ公像の左耳が垂れています。
ただ、ハチ公像は渋谷だけではないので、実際に耳の垂れていないハチ公像も存在しています。
大館市、久居駅、東大本郷キャンパスにあるようです。
大館市には3箇所もあるとのことですが、そのうちの2つを写真で確認しましたが、2つとも耳は垂れておらず、両耳とも直立していることを特徴としているようです。
また、「久居駅前にある上野英三郎博士とハチ公像」のハチ公の耳も垂れていません。
推測しますと、上野博士といっしょに像になっているので、その当時はハチ公の耳はまだ問題がなかったと思います。
東大本郷キャンパスはハチ公の左耳はアングルの関係から見えづらいのですが、いくつか立っている感じに見える写真を確認できました。
また、博士と一緒の銅像ですので、久居駅のものと同じように時期的な問題で、耳には問題がないかとも思われます。
渋谷のハチ公の耳は垂れていないは勘違いだった?
たしかに、垂れていない渋谷以外のハチ公の写真がありますし、渋谷のハチ公だと思って間違えて見ている人もいるかもしれません。
イラスト類にしても耳の垂れているものばかりで、耳の立っている“渋谷のハチ公”だと思われるイラスト類を探しましたが、はっきりしたものはみつけられませんでした。
ただ、ひとつだけイラストに非常に小さく渋谷のハチ公像があり、拡大して確認したら左耳が立っているのがわかりましたが、細部を表現したものではないので誤差のうちかもしれません。
ハチ公の写真に違和感がある
垂れた耳の事を聞いた時に違和感があったので、勘違いや記憶違いにはしたくないのですが、仕方がないなと思ったところ、ハチ公の生前の写真を一枚見てしまいました。
以下にある左耳が垂れている写真ですが、スゴク違和感があり、5〜6年前に同じ写真を見ているのですが、耳が立っていた気がします。
当時、忠犬ハチ公の動画を作ろうと思って、利用できる画像などを探して、この写真(このアングルと同じ写真)を見た記憶があります。
当時の記憶にあった写真はこんな感じ
ちょっと編集してみました。
以下の写真が当時見た記憶にあるものに近いと思いますが、時間がたつにつれ段々自信がなくなってきました。
もし、この写真を見て同じように思う方がいたらコメントしていただければ幸いです。
まとめ
忠犬ハチ公の左耳が垂れていなかった気がする
現状、渋谷ハチ公像の左耳は垂れています。
それ以外にも存在していますが、そちらのものは耳が立っているようです。
話題にしなければ、像の耳が欠けたのかと思う人もいたかもしれません。
生前の写真に違和感
個人的には気になる生前の写真が存在していました。
耳の垂れている写真ですが、記憶では垂れていなかったと思います。
この写真を見て、記事にする気になったのですが、調べる程、時間が経つほどに自分の記憶に自信が無くなってきます。
実際には、耳の垂れたハチ公像と耳の垂れた写真が存在しているのですから……
コメント
こんにちは
ハチ公は、上野博士が亡くなってから、八重子氏の親族の家に預けられましたが、馴染めず、世田谷区に引っ越した八重子氏の小さな家に戻っても渋谷駅に通うので、八重子氏は、ハチを博士と懇意にしていた庭師の渋谷の家に預けました。
(当時の法律上、連れ添った八重子氏が籍を入れることも、博士亡き後家を借り続けることも、財産を相続することもできなかった)
駅にたむろしていた野良犬の喧嘩に巻き込まれて耳の軟骨が折れました。
日本に数体あるハチ公像は、仔犬時代、若犬時代、老犬時代と、それぞれが違っています。晩年の耳の垂れた写真は本物ですが、同じ写真で耳が立っているものは、加工です。秋田犬の成犬は、ピンと立った厚みのある耳が特徴です。渋谷の銅像は、ひと回り小さいものになっていますが、戦後の銅が足りない時に作られたことも理由の一つだと思います。