フィルターバブルの罠…SNSや動画プラットフォームでの情報偏りがもたらす社会的影響!

URLが同じでも今見ている画面と、他人のPCなどで表示されている画面の内容が異なる場合があるということをご存じですか?

確かに出てくる広告は自分の住んでいるエリアのモノだし、なんとなくそう思っていたという方も多いかと思います。

SNSや動画プラットフォームなどのインターネットサービスは、ユーザーの嗜好や閲覧履歴に基づいて、自動的にコンテンツを選別・提示する仕組みを取り入れて滞在時間や表示回数を伸ばしたりしています。

そして、このような仕組みのことをフィルターバブルといいます。

この仕組みによって、ユーザーは自分に都合の良い情報や意見だけに囲まれるようになります。

しかし、これは本来の情報バランスが把握できずに、誤った価値観や正義感で行動をとってしまう危険性があります。

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こんな危険が考えられる

例えば、ある政治的な問題について、自分の支持する立場の動画や記事だけを見ていると、他の立場の人々の考え方や根拠を無視したり、敵対したりする傾向が強まります。

また、自分の興味や関心のある分野だけに注目していると、他の重要な社会的な課題やニュースを見落としたり、無関心になったりする可能性があります。

さらに、自分の好みや感性に合ったエンターテイメントや芸術作品だけを楽しんでいると、多様な表現や文化に触れる機会を失ったり、批判的な視点を欠いたりする危険性があります。

もちろん、フェイクニュースや少数者が多量のアカウントを作って同じ意見が多いように見せかけるという行為もありますが、そのような悪質なものではなく、気づかずに判断を誤ってしまう可能性があるということです。

 

分断や対立になることも

これらのことは、個人だけでなく社会全体にも悪影響を及ぼします。

フィルターバブルによって、人々は互いに対話や交流をしなくなり、社会的な分断や対立が深まります。

また、真実や事実を見極める能力や判断力を失い、偏見や誤解が蔓延します。

さらに、創造性や想像力を鈍らせ、新しい発見や学びの機会を逃します。

では、どうすればフィルターバブルから抜け出すことができるでしょうか。

 

解決方法としては……

一つの方法は、自分の興味や関心以外の分野にも積極的に目を向けることです。

例えば、ニュースサイトや雑誌などで幅広いジャンルの記事を読んだり、自分の知らない国や地域の文化や歴史について調べたりすることです。

もう一つの方法は、自分の意見や立場と異なるものにもオープンマインドで接することです。

例えば、SNSや動画プラットフォームでフォローしているアカウント以外のものもチェックしたり、自分と違う視点や考え方を持つ人々と議論したりすることです。

もちろん、技術的に情報を偏った形でなく表示させることも可能ですが、常時その状態でいるのでは逆に不便であったりもしますので、情報が偏っているということを意識して幅広い視点を持つことが大切です。

 

まとめ

フィルターバブルは便利な一面もありますが、それだけに頼ってしまうと危険です。

私たちはインターネットサービスが提供する情報に惑わされずに、自分自身で情報を選択し判断する能力を身につける必要があります。

そして、多様な情報や意見に触れることで、自分の価値観や正義感を見直し、より広い視野と深い理解を得ることができるでしょう。

 

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