本日は3.11、丁度8年前に東日本大震災による災害が発生した日です。
東京に住んでいるので、大きな損害はありませんでしたが、家にいたため慌てて食器棚の扉を押さえて、食器が落ちて割れないようにしていたのを覚えています。
後で分かったのですが、その食器棚は耐震用になっていて、勝手に開かない仕様でした。
なんと間抜けな展開でしたが、結局は他にも損害がなかったので、結果オーライというところです。
地震検索システム EQLISTがすごい…と思う
この十数年ほどになるでしょうか……大きめな地震がやたらに増えています。
実際にTVやネットで情報が流れても、震度やマグニチュード、震源の深さという指標では、どの程度の被害があるのか検討がつきにくいと思います。
そこで、今回ご紹介したいのが「地震検索システム EQLIST」というフリーソフトですが、フリーだからといって、中途半端なソフトではありません。
日本の周辺で発生した歴史地震と1855年以降(現Ver 4.5では2018年9月30日まで)のマグニチュード4以上の地震約3万個の発生日時,震源経緯度,震源深さ,マグニチュード,震源地名を網羅したデーターベースを持っており、色々な観点・角度から表示確認できる仕様になっています。
これはスクリーンショットを独自にGIFアニメ化したもので、ほんの一部の機能を紹介しています。
EQLISTの機能
EQLISTでは,装備しているデータベースから検索し、以下の機能を利用することができます。
- 地域や期間を指定して、地震の発生状況を知ることができます。
- 任意の2地点間の帯状領域を検索範囲に設定することができます。検索結果を震源深度分布図として表示します。
- 任意の点を中心に回転する断面上に震源深度分布図を描きます。これは面白いですよ。
- 検索結果をCSVファイルとして出力できます。
- 震源深さ区分と表示色を自由に設定できます。
- 理科年表に記載されている歴史地震についての概要を知ることができます。
- 地震活動の統計処理を行います。
- 経緯線で区切られた領域内で発生した地震の放出したエネルギ総量を求めて,地図上にエネルギレベルを表示します。
- 陸地,海岸線,海面,経緯線などの色を変更できます。
- 震源深さを三次元的に表示できます。
- 震央地図画像をGIFファイルまたはビットマップファイルとして保存できます。
- 震源深さ分布図を自動的に作成します。
公式EQLIST紹介ページより
なお、保存出来る画像は現バージョンにて、PNGも可能で、現在こちらがデフォルトになっています。
対応OS
- Windows(10にて動作確認済み)
- Linux(Wineを介して利用可能ですが、表示に若干難あり)
ダウンロード
http://www5b.biglobe.ne.jp/~t-kamada/CBuilder/eqlist.htm
ベクターからもダウンロード可能ですが、現在は上記の公式サイトからのほうが新しいバーションをダウンロードできます。
インストールは不要ですが、起動させるとWindowsから「PCが保護された」とアラートが出るかもしれません(利用に際して特に問題はありませんでした)。
なお、このアラートについて、気になる方は以下の記事でご確認ください。
EQLISTを使ってみて
使ってみて驚いたフリーソフトは、あまり多くはありませんが、この「地震検索システム EQLIST」は、フリーソフトとは思えない充実ぶりでした。
地震のことが良くわかっていないため、興味だけで色々と分析まがいのことをやってみました。
今後、大きめな地震が起こる度に、比較したり色々試してみたいと思います。
あまり「EQLIST」について理解できていないのに紹介するのはどうかと思いましたが、本日は3.11ということもあるので、是非この機会に知ってもらいたいと思い記事にしてみました。
まとめ
地震検索システム EQLISTで地震を色々な角度から表示・確認してみる
- マグニチュード4以上の地震約3万個のデーターベース
- 色々な観点・角度から表示し確認可能
対応OS
- Windows 10にて動作確認済み
- Linux Wineを介して利用可能
ダウンロード
公式サイトより最新バージョンがダウンロード可能
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