地震のニュースを見ていると震度○とかマグニチュード○とか…どちらかに統一してくれないかな?
と思ったことはないですか?
ちなみに、誰もが知っているあの地震についてみてみましょう。
東日本大震災2011と熊本地震2016を比べてみる
東日本大震災
最大震度は宮城県栗原市で観測された震度7
モーメントマグニチュード (Mw) 9.0
発生時点において日本周辺における観測史上最大の地震
熊本地震2016
最大震度は熊本県熊本地方(益城町,西原村)で観測された震度7
モーメントマグニチュード (Mw)7.0
何が違う
同じ震度でもマグニチュードの数値が2も違います。
さて、解説は少し置いといて、次に進みたいと思います。
TVのニュースでは
海外の地震はマグニチュードで表現?
イタリア中部でマグニチュード6.2の地震
インドネシアでマグニチュード6.5の地震
ご覧のように海外の地震はマグニチュードで表現されます。
日本の地震は震度で表現!
これは熊本地震の時の震度です。
どう違う、震度とマグニチュード
- 震度とは、特定の場所における揺れの強さ
- マグニチュードとは、地震そのもののエネルギーの大きさ
これでわかるかな
太陽と月の関係を見てみましょう。
地球から見える太陽と月は、ほとんど同じ大きさです。
ですから、日食という現象が起きます。
でも、実際には太陽は月の約400倍の大きさです。
つまり、地震では、この実際の大きさをあらわしているのがマグニチュードという単位です。
太陽と月は見る場所(地球上)によって、見た目の大きさが同じ程度になり、これは、場所によって変わる震度と同じです。
同じ震度でもマグニチュードが異なるのは…
地震が起こった場所から、離れていればいるほど、揺れ具合はすくなくなりますから、日本での最大震度が7で、同じ震度でも、震源が離れていれば、マグニチュードが異なるという現象が起きます。
だから、海外の地震はマグニチュードで表現しますね。
だって、通常日本では地震を感じませんから…
でも、日本の近海や陸地で起きた地震は、確実に揺れを感じますから、揺れ具合がわかる震度で表現し、マグニチュードも一緒に発表しています。
マグニチュードって
実はマグニチュードは2種類ある
普通のマグニチュードは地震計で観測される波の振幅から計算されますが、地震の規模が大きくなると正確に表せません。
モーメントマグニチュードは、大きな地震に対しても有効ですが、高性能な地震計のデータを使い複雑な計算が必要であり、地震直後に素早く計算することや、小さい規模の地震では、精度が悪くなってしまう欠点があります。
つまり、小さい地震は普通のマグニチュードで、大規模は地震は、モーメントマグニチュードのほうが、正確にエネルギーの大きさを出せるということになります。
マグニチュードって数字が1つ変わるとどれぐらいの差になる?
震度は揺れ具合で、体験できるから数値の違いはわかるけど、マグニチュードってどれぐらい変わるの?
マグニチュードの値が1大きくなるとエネルギーは約32倍になると言われています。
つまり、冒頭の東日本大震災と熊本地震は、モーメントマグニチュードで数値が2違っていました。
ということは、32×32=1024
つまり、東日本大震災の地震のエネルギー(モーメントマグニチュードで算出)は、熊本地震の約1024倍のエネルギーだということです。
ビックリしますね。
まとめ
・震度とは、特定の場所における揺れの強さ
・マグニチュードとは、地震そのもののエネルギーの大きさ
同じ震度でも、エネルギーで地震の大きさが変わるので、マグニチュードでも表現する。
マグニチュードは数値が1違うと約32倍の差になる。
これなら、小学生にもわかりますよね?
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