とあるショッピングモールの男子トイレでの話ですが、洗面台で手を洗っていると、大の方から出てきた人が、そのまま手を洗うでもなくトイレから出て行きました。
自分も手を洗い終わって、その人についていく形でトイレからでると、その人は本屋にいって、そのまま立ち読みをはじめたではありませんか…
尾行した訳ではないのですが、本屋に行くつもりでしたので、そんなシーンを目撃して、なんかゾッとしました。
せめて、軽くでも良いから手を洗ってから、立ち読みをして欲しかった…
大腸菌で食中毒ってのは、こんなケースなのかもしれないと思った瞬間です。
手洗い方法の再確認
色々な組織で、手洗いの方法をネットで公開していますが、若干表現の違いがあるので、ざっと大まかな流れを確認しておきます。
- 最初に石鹸をつけるのですが、多少濡れている方が良いので、流水で手を洗い石鹸をつけます(ここの最初に手を濡らすところが無いものもあります)。
- あとは、しっかり泡立てて、手のひらや指、手首までまんべんなく洗います(この洗い方を細かく表現しているものが多数あります)。
- そして、流水で石鹸をしっかり落ちるように洗い流します。
- 最後に、清潔なタオル、またはペーパータオルで水分をしっかり取ります。
手洗いで重要なのは石鹸or流水
ネットで調べてみると、石鹸と流水の関係について、求めるような記述はみつかりませんでした(どこかにはあると思います)。
もちろん、石鹸をどのように使うと効果的かというのは、メーカーサイドからアピールできるので、色々と出てきます。
そんな中、実際に男子トイレを観察していると、多くの人は水でチョロっと手を濡らす程度、または石鹸をつけるものの、流水での手洗いについては、その石鹸を流す程度の人ばかりです。
逆にしっかり洗っていると、よほど手が汚れているように見られてしまいそうな気がします。
それならば、多少簡易的でも以下のような方法のどちらが良いのでしょうか?
- 石鹸はしっかりつけるけれど、流水で洗い流すのは少しの時間だけ
- 石鹸は少しつけるけれど、流水でしっかり洗い流す
大学時代に実験をしてみた
これは、学生時代に微生物に関する授業で、手洗いについて実験した時の話です。
こまかなデータなど、もうありませんが、手洗いの指標にはなるかと思います。
- 前述1の石鹸が洗い落とすイメージ
- 前述2の流水が洗い落とすイメージ
結果は、石鹸の量や洗い方、流水の量や時間によって全然違う答えになってしまいますが、石鹸を多くつけて、少しの時間流水で洗い流した場合よりも、石鹸が少なくて、あまり泡立てなくても、しっかり流水で洗い流すほうが、手についていた菌の数は減っていました。
つまり、どちらかと言えばですが、流水で洗い落とすイメージが大切ということです。
よく小さな子どもが、誤解をしている
いっぱい石鹸を付けて、サラッと荒い流して終わりにしているケースです。
あれでは、液体石鹸をいっぱい手にとって、液体石鹸をただ流しているように見えます。
これでは、腸炎ビブリオ、ウェルシュ菌、黄色ぶどう球菌などの、大量の菌で発症するケースの食中毒などには、効果があるかもしれませんが、少量でも発生するノロウイルス、O157などでは、危険でしょう。
石鹸と流水の関係をイメージして手洗いする
石鹸で、汚れを浮かして、流水で洗い流すというイメージで洗うことで、きれいに手洗いが出来ます。
手洗いの正しい手順がわかっていても、イメージしているのとしていないのでは、全然違います。
まとめ
手洗い方法の再確認
- 最初に石鹸をつけるのですが、多少濡れている方が良いので、流水で手を洗い石鹸をつけます。
- しっかり泡立てて、手のひらや指、手首まで洗います。
- 流水で石鹸がしっかり落ちるように洗い流します。
- 清潔なタオルなどで水分をしっかり取ります。
手洗いで重要なのは石鹸or流水
これは大学時代に実験をしてみた結果
どちらかと言えばですが、石鹸より流水で洗い落とすイメージが大切ということです。
石鹸と流水の関係をイメージして手洗いする
石鹸で、汚れを浮かして、流水で洗い流すというイメージで洗うことで、きれいに手洗いが出来ます。
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