Enso OSはXubuntuベースのLinuxディストリビューションです。
バージョンからみると「Enso OS 0.2 “Blossom”」という表現を使っているので、開発途上なのでしょうか…
ライブ起動やVirtualBoxにインストールしてみたら、よさそうな雰囲気なので、一度まとめておこうと思います。
Enso OSのデスクトップはこんな雰囲気
基本は、Xfceデスクトップ環境なので、個人的には使いやすく、Xubuntuと比べて、動きの軽さについては、あまり違いは無いようでした。
シンプルなPanther Launcherを組み込み、検索バーやカテゴリー別にアプリケーションを検索し、よく使うお気に入りアプリを保存して、素早くアクセスできるようにします。
VirtualBoxで、メモリ2GBを割り当ててキャプチャー
Enso OSの特徴
Enso OSは、Ubuntuの上にXfceデスクトップ環境を組み込んだXubuntu 16.04.01のカスタムビルドです。
インストールすれば、すぐに日本語化と日本語入力も可能になり、使用できる状態になります。
ちょっと、YouTubeでレスポンスを試そうとしたつもりが、30分以上も音楽動画を楽しんでしまいました。
最小システム要件
公式サイトを探したのですが、システム要件という形では、探した限り見つけられませんでした。
ちなみに、Xubuntuの最小システム要件は、以下のとおりです。
- CPU:PAEをサポート
- RAM:512 MB (1GB推奨)
- ハードドライブスペース:7.5 GB(20GB推奨)
Xubuntuをベースにしてますが、「64bit」のみ対応なので、実際にどの程度のメモリで、まともに使えるのか…VirtualBoxのメモリ割り当てを変えてテストしてみました。
メモリ512MBの場合
少し時間がかかりますが、OSは起動し、メニューも表示するまで5〜6秒程度かかり、Firefox 55は起動するのに十数秒かかります。
また、FirefoxにおいてYouTubeもカクカクですが、再生可能な状態でした。
Firefoxを57 Quantum以降へバージョンアップすれば、多少動きが良くなると思われます。
尚、テキストエディターなどは、立ち上がりが他と同じでちょっとかかりますが、動作については問題ないレベルです。
メモリ1GBの場合
このレベルならば、少しモッサリ感はあるものの、なんとか使えるレベルになっていると思います。
64bitのPCならば、通常は2GB以上のメモリがあると思われますので、現在起動しているPCならば、Enso OSを利用するのに問題ないでしょう。
Windows 7あたりのPCならば、メモリ2GB以上で、64bit対応のものが多いと思われますので、インストールできるでしょう。
つまり、Enso OS 0.2 の場合は、VirtualBoxのテストにおいてですが、メモリ1GBが最小で、推奨は2GB程度と思われます。
CPUやハードディスク容量については、現状このメモリを搭載しているPCならば、まず問題が無いと思います。
尚、インストールについては、別記事にします。
アプリケーション
- オフィスは、LibreOffice
- ブラウザーはFirefox
- 電子メールクライアントはThunderbird
一通り必要なものは揃っているものの、好みで揃えたいグラフィックやゲームなどは、最低限しか入っていません。
追加したいアプリケーションは、簡単にダウンロードして、インストールと管理することが可能です。
まとめ
Enso OSはXubuntuベースのLinuxディストリビューションです。
Ubuntuの上に、Xfceデスクトップ環境を組み込んだXubuntu 16.04.01のカスタムビルドで、インストールすれば日本語入出力に問題なく、すぐに使用できる状態になります。
最小システム要件については、ベースとなっているXubuntuよりも、もう少しスペックが必要な雰囲気です。
VirtualBoxでの印象は、Enso OSのシステム要件として、CPUは64bit、メモリ1GB以上(2GB推奨)という感じではないでしょうか?
Windows 7あたりのPCならば、多くは64bitなのでインストールできるでしょう。
アプリケーションについて
- オフィスはLibreOffice
- ブラウザーはFirefox
- 電子メールクライアントはThunderbirdなど
現バージョンが0.2とのことですが、0.2というのが開発途上を意味するのでしたら、αかβ版としても良さそうな気がします。
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