退会をネットから行う時…まるで迷路なダークパターンがある!

6〜7年前になりますが、とある無料会員サービス(一部有料オプションあり)に加入していました。

1〜2ヶ月利用し興味も薄れてきたので、間違って有料のサービスを選択・クリックしないように退会することにしました。

ネット上のサービスですので、ネット上で加入しネット上で退会するのですが、あまりにひどい退会の仕組みで憤慨しました。

最初は退会理由を選ぶボタンをクリックして終了かと思ったら、次のページでセールストークが表示され、「会費はかからないからそのまま退会しない方が良い」というようなコメントが表示されました。

それでも『退会する』という目立たない方のボタンをクリックすると、今度は「関連サービスがあるので、退会しないほうが得」というようなアピールを開始。

あまりに胡散臭いので、また目立たない方の『退会する』を選択したのですが、同じような流れを10回位(おおげさではありません)繰り返して、やっと退会することが出来ました。

ダークパターンってレベルじゃなく、まさにダークと呼べるような企業でした。

なお、実際には何回繰り返したかわからないのですが、体感は10回以上20回未満でした。

あまり頭に来ていた為、大げさになるといけないと思い”10回位”って表現しています。

きっと、その会社もう潰れたんじゃないかと思いますが……

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ダークパターンってなに

ユーザーの意図とは反する行動を促すように、意図的に誤解や誤った解釈をさせるようなデザインや仕組みなどをほどこしたWEBやアプリなどの機能を指します。

ザックリと言えば、「よく見なかったあなたが悪いのよ」と言われてしまうような仕組みです。

冒頭の体験談のように、退会の仕組みレベルを逸脱しているような企業もありますが、世の中が変わって来てしまっているような気がしてなりません。

 

お客様は「神様」から「カモ様」へ

リアルで出来ないことも、ネット上ならユーザーやお客さんの自己責任に出来る。

リアルの世界でダークパターン的行為を行えば、その場で騒ぐ人やクレームをつける人が出てくるので、無闇には行なえません。

しかし、ネット上では、目立たないとは言え、一応なんらかの記載があったり、誤解を招くような表現方法でも、書いてあれば「読まない、確認しない方が悪い」と言い切れてしまうこともあります。

まあその結果、そういう行為を行っている企業は信頼を失っていくのですが、流石に大手IT企業もそのような方法を使っているので、収まりそうな気配は、あまり感じられません。

 

どんなダークパターンがあるのか?

いくつかのパターンに別れるとは思いますが、「よく見ないのが悪い」「加入したんだから簡単にやめさせない」などの企業として信頼を失うようなものは、全てダークパターンと言っても過言ではないと思います。

 

ダークパターンの一例

特にここでは、ネットワーク上のやり取りを悪く利用したようなケースを取り上げています。

  • サービス加入時にいらないオプションを選ぶように誤誘導する。
    いくつかのオプションサービスに「加入する」というボタンと「次へ」というボタンがあって、加入ボタンに色を付けて、それぞれのオプションについて、一オプションづつ確認していき、途中で色や位置、文言を変えて、間違えて加入するように仕向ける。

    このようなパターンが一覧なら当然気が付きますが1ページに一つずつクリックしていくので、ついこの例の最後のやつは「加入する」をクリックしてしまうパターンです。
  • 商品やサービスのマイナスな部分を意図的に隠し、最後に(目立たなく)確認させる。
  • 明日中に配達と書いてあって、実はエリア限定で目立たなくしてあり、最後確認するときにわかるようになっていて、もしくは気が付かないで購入させてしまう。
  • 安いので、購入しようとしたら、送料や梱包料がバカ高で、安い意味がないような商品(気がつけば買わない)。
  • 退会に関する情報へのリンクが見つけにくいようになっている。
    多くの企業がこのレベルのことはやっていますが、本当にひどい隠し方をしているところもあります。
    なかには、退会する場合、わざわざ電話連絡が必要になっているなんてものもあります。
    加入の時にも電話で確認しろといいたいですよね?

 

こんな体験談(自己体験)もある

ダークパターンと言うよりもダークな企業という感じの話です。

大手のIT企業(少し前に子会社の下請け企業から情報流出させて騒ぎになりました)の、とあるサービスに加入していたのを解約したものと勘違いをしていて、何年も利用せずにカードで料金を引き落とされていました。

ある時、気がついて電話で直接解約を申し出たのですが、「登録時の電話番号がわからないと解約できない」と言われ、電話番号には関係がなく、電話自体にも関係のないサービスですが、解約できませんでした。

引っ越しが多く電話番号が不明で、いくつか分かる電話番号をあげたのですが、該当しませんでした。

契約者本人が電話しているにもかかわらず、「契約時の電話番号がわからない限り解約できない」の一点張りで、いくら説明してもダメでした。

頭にきたので、支払いに使っていたカードを破棄して勝手に処理しました。

こんな会社もあるんですよね。

 

対策は?

画期的なことではないのですが、勝手に相手を信じないことです。

大きい会社だから、きちんと対応してくれるハズという考えは禁物です。

なにせお客様は「カモ様」ですから……

いまやデータや文章の改ざんが、当たり前になってしまった日本。たとえ大手企業だとしても、信じないで自分の目で見てしっかり確認することが必要です。

慣れてくると、どのへんを”隠す”、”ごまかす”などがわかってきますので、うまく対処できるようになってくると思います。

 

まとめ

ダークパターンってなに?

ユーザーの意図とは反する行動を促すように、意図的に誤解させるようなデザインや仕組みなどをほどこしたWEBやアプリなどの仕掛け。

どんなダークパターンがあるのか?
  • 「よく見ないのが悪い」
  • 「加入したんだから簡単にやめさせない」
    など

企業として信頼を失うようなものは、全てダークパターンと言っても過言ではないと思います。

ダークパターンの一例
  • サービス加入時に不要なオプションを選ぶように誤誘導する
  • 商品やサービスのマイナスな部分を意図的に目立たなくする
  • 退会に関する情報へのリンクが見つけにくいようになっている
  • 退会には電話連絡が必要になっている
    など
対策は?

大きな企業だとしても勝手に相手を信じないで、自分で確認することです。

きちんと対応してくれる”ハズ”という考えは、相手の思う壺です。

 

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