無料Wi-Fiスポットの危険性については、前回の記事でまとめていますが、だからといって使わないというわけにはなかなかいきません。
そんな場合、安全に使う方法は無いのでしょうか?
いいえ、VPNがあります。
しかも、アプリ化されていますので、スマホでお手軽に利用することもできます。
そんな便利なVPNとは、どんなものでしょうか?
VPNとは「Virtual Private Network(バーチャルプライベートネットワーク)」のことで、ネットワーク上にプライベートなネットワークを構築する技術で、いわゆる仮想的専用線となります。
つまり、誰でも出入りできるネットワークではなく、プライベートなネットワークにしてしまうことで、安全にデータのやり取りを可能にします。
本来ならば、専用線でネットアクセスするのが一番安全ですが、一般の人にはとても手が出ないコストがかかってしまいます。
そのため、VPNで仮想的に専用線化することで、安全とコスト削減を図れるありがたい技術です。
そんなVPNのスマホアプリがありますので、なんて便利なんでしょうか?
VPNアプリの気になる研究結果がありました
2016年の8月付のPDFデータがもとになっています。
オーストラリアの連邦科学産業研究機関、ニューサウスウェールズ大学、カリフォルニア大学バークレー校の研究者らは、Android向け283のVPNアプリケーションのソースコードとネットワーク動作を分析し、研究論文を発表しました。
18%がトラフィックをまったく暗号化しなかったため、Wi-Fiホットスポットや他の種類のセキュリティ保護されていないネットワークに接続したときに、中間者攻撃を受ける可能性があります。
16%のアプリにはユーザーのWebトラフィックにコードを注入できる脆弱性が確認され、2つのアプリはJavaScriptコードを埋め込み広告を配信し、ユーザーの行動を追跡しました。
次世代IPv6インターネットプロトコルに基づいたトラフィックにおいて、84%のアプリで漏洩しており、66%がDNS関連データの流出させ、それらのデータを監視または操作されやすくしています。
メリットとしてプライバシーの強化を具体的に挙げたVPNアプリは67%あり、その75%がサードパーティ製の追跡ライブラリを使用してユーザーのオンライン活動を監視している可能性がありました。
82%は、ユーザーアカウントやテキストメッセージなどの重要なリソースに対するユーザーのアクセスを要求し、38%には、悪意のあると分類されたコードが含まれていました
https://research.csiro.au/ng/wp-content/uploads/sites/106/2016/08/paper-1.pdf
このような状況ですので、安易にVPNアプリで無料Wi-Fiスポットで安全接続を簡単に行うことは難しい状況です。
大半は信用できない…ならばどうする?
やはりここは、有料のセキュリティ会社のVPNアプリに頼ったほうがよさそうな気がします。
先ほどご紹介した調査で賞賛された数少ないアプリの1つは、フィンランドのセキュリティ会社F-Secureが開発したF-Secure Freedome VPNでした。
無料Wi-Fiなどを極力安心して利用するためには、年額で数千円程度というコストが高いのかどうか、検討してみてはいかがでしょうか?
お試し期間が何日がありますので、気になる方はテストしてみてください。
または、多少手間がかかりますが、安全と思われる無料の日本で研究目的で提供されているVPNサービスがあります。
この設定については、少し面倒なので、近日中に、別記事にしたいと思います。
まとめ
無料Wi-Fiは便利ですが、安全に使う方法は無いのでしょうか?
そんな時は、VPNアプリを利用して、お手軽に安全対策をと思いますが…
VPNアプリの気になる研究結果がありました。
オーストラリアの連邦科学産業研究機関、ニューサウスウェールズ大学、カリフォルニア大学バークレー校の研究者らは、Android向け283のVPNアプリケーションのソースコードとネットワーク動作を分析し、多くのVPNアプリが信頼できないものである可能性が高いと研究論文で発表しています。
そして、この調査で賞賛された数少ないアプリの1つは、フィンランドのセキュリティ会社F-Secureが開発したF-Secure Freedome VPNでした。
無料Wi-Fiなどを極力安心して利用するためのコストとして、年額で数千円程度になりますが、高い安いか検討してみてください。
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