※ 2022/03/07 誤字修正いたしました。
前回、前々回と無料Wi-Fiスポットの危険性やその対応策であるVPNアプリの問題などについて、まとめてきました。
今回は、VPNアプリより少し手間がかかりますが、無料で利用できるサービスについて見てみます。
VPN Gate 学術実験サービス
筑波大学における学術的な研究を目的として、2013年3月8日から実施されているオンラインサービスです。
主なメリット
無償で利用可能で、さらにユーザー登録も不要です。
ローカルネットワーク上での通信盗聴を防止できますので、無料Wi-Fiスポットなどで、誰かが通信を盗み見ようとしても、スマホ→無料Wi-Fi→VPNサーバー間は安全です。
主なデメリット
ボランティアが提供する VPN サーバーによって構成されるので、毎日のように VPN サーバーが増減します。
つまり、設定したVPNサーバーがなくなっり、何らかのトラブルがあった場合、つながらなくなることもあり得るということです。
VPNは安全な仕組みでも、ボランティアによるサーバー他の安全性は?
VPNサーバーは、個人でも登録できるので、完全に安全とはいいきれません。
しかし、無料Wi-Fiスポットのリスクと比較した場合、どちらのリスクを考えるか?ということでしょう。
また、VPNとはいえ最後のVPNサーバーからアクセス先のサーバーに関しては、保護されません。
その上、アクセス先のサーバーが安全という保証もありません。
さすがに、この頃はなくなってきましたが、たまに社員や関係者が情報を持ち出すこともあります。
このケースはネットの問題ではありませんが、インターネットやサーバーには、色々なリスクがもともと存在していますので、できることを着実にクリアしていく必要があります。
無料Wi-Fiスポットを安全に使うには
どんなに完璧な暗号化や完全な物理的な専用線をもちいても、最後は目的のサーバーへアクセスすることで、リスクは伴います。
ここは、無料Wi-Fiスポットを安全に使うというポイントに立ち返って考えていくしかありません。
その場合、無料で使えて、VPN関連の情報もオープンになっている『VPN Gate』は、検討してみても損はないと思います。
『VPN Gate』スマホの設定方法
VPN Gateのサイトに接続方法がありますが、iPhoneを例にざっと説明します。
まずは、http://www.vpngate.net/ja/ にアクセスしてください。
「L2TP/IPsec」の項目にチェックが入っているものを探してください。
適当なものが見つかったら、DDNS 名を後で設定に使います。
iPhoneの 設定 → 一般 → VPNと進め
「VPN構成を追加」
すると設定画面がでますので以下の内容を入力します
設定項目に以下の要領で入力してください。
説明:vpn(なんでもよい)
サーバー:DDNS 名 (.opengw.net で終わる英数字)
アカウント:vpn
RSA SecurID:オフ
パスワード:vpn
シークレット:vpn
すべての信号を送信:オン
プロキシ:オフ
上記のように設定してください。
今後VPNをON、OFFするには設定を開くとVPNという項目があるはずですので、そこでON、OFFしてください。
iPhone/iPad 画像付きの説明は以下のページで
http://www.vpngate.net/ja/howto_l2tp.aspx#ios
Android設定方法 画像付きの説明は以下のページで
http://www.vpngate.net/ja/howto_l2tp.aspx#android
まとめ
VPN Gate 学術実験サービス
筑波大学における学術的な研究を目的としたサービスです。
無償で利用可能で、さらにユーザー登録も不要
ローカルネットワーク上での通信盗聴を防止
スマホ→無料Wi-Fi→VPNサーバー間は安全
ボランティアが提供する VPN サーバーによって構成される
毎日のように VPN サーバーが増減し、つながらなくなることも
- VPNサーバーは、個人でも登録できるので、完全に安全とはいいきれません
- VPNとはいえ最後のVPNサーバーからアクセス先のサーバーに関しては、保護されません
- その上、アクセス先のサーバーが安全という保証もありません
- どんなに完璧な暗号化や完全な物理的な専用線をもちいても、最後に目的のサーバーへアクセスすることでリスクは伴います
無料Wi-Fiスポットを安全に使うというポイントに立ち返えれば、無料で使えて、VPN関連の情報もオープンになっている『VPN Gate』は検討してみても損はないと思います。
設定方法については『VPN Gate』スマホの設定方法 を確認してください。
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