今回は「Ubuntu Studio 16.04.4」について、近々次期LTSベースの長期サポートバージョンがリリースされるでしょうから、現時点で16.04LTSベースの最新版をまとめておきます。
このブログでは特に古いWindows PCの再利用を考えて、システム要件的に貧弱なPCでも使えそうなOSを中心に、色々と紹介してきました。
しかし、よくよく考えてみるとUbuntu自体はWindowsよりもシステム要件は低くなりますので、マルチメディア関係で非力なPCの場合、より有利に働くでしょう。
『Ubuntu Studio』のデスクトップはこんな雰囲気
OSのメニュー表示だけみてもあまり良くわからないと思いますが、収録アプリケーションをざっと確認してください。
VirtualBoxで、メモリ2GBを割り当ててキャプチャー
『Ubuntu Studio』の特徴
Ubuntu Studioは、Ubuntuから派生したGNU/Linuxディストリビューションで、音楽・映像・画像などマルチメディア編集に特化しています。
Ubuntu Studioは、オーディオ、グラフィックス、ビデオ、写真、公開のパフォーマンスを最適化するために、最も一般的なフリーマルチメディアアプリケーションがプリインストールされています。
また、音楽、映像などのマルチメディアをメインで扱うため、実行遅延(レイテンシ)を低減するよう設定されており、ソフトウェアが即時処理を極力行えるようにサポートしています。
本来システム要件を記載しているのですが、このOSの場合は、OSが稼働しても実際のコンテンツ作成で、使い物にならなくては意味がありませんので、あえてシステム要件は取り上げませんので、ご了承ください。
アプリケーション
オーディオ
- Jack:プロオーディオ用に設計された低レイテンシーのオーディオおよびMIDIサーバー
- Ardour:録音、ミキシング、マスタリングに適したデジタルオーディオワークステーション(DAW)
- Audacity:オーディオウェーブエディタ
- Qtractor:MIDI対応DAW
- Hydrogen:ドラムマシン/シーケンサー
- Yoshimi:ソフトウェアシンセサイザー
- Rakarrack:リアルタイム・ギターエフェクト
他多数
ビデオ
- Openshot:ビデオ、写真、音楽を追加してDVD、YouTubeクリップなどを作成できるLinux用のシンプルなビデオエディタ
- DVDStyler:プロ仕様のカスタムDVDを作成
他
画像
- Blender: 3Dモデルを作成してシーンをアニメーション化できる本格的な3Dコンテンツ作成スイート
- GIMP:画像編集/写真編集ソフトウェアで各種プラグインも同梱
- Inkscape:ベクターグラフィックスエディタ
- MyPaint:グラフィックタブレットで動作するように設計されたデジタルペイントツール
他
その他
- Ubuntuにて一般的なアプリケーション
ダウンロード
Ubuntu Studio 16.04.4 LTS (Xenial Xerus)
http://cdimage.ubuntu.com/ubuntustudio/releases/16.04.4/release/
なお、インストールは別記事にします。
まとめ
「Ubuntu Studio 16.04.4」について、近々次期LTSベースの長期サポートバージョンのリリース前にまとめておきます。
Ubuntu Studioは、Ubuntuから派生したGNU/Linuxディストリビューションで、マルチメディアに特化したOSであり、最も一般的なフリーマルチメディアアプリケーションがプリインストールされています。
実行遅延(レイテンシ)を低減するよう設定されており、ソフトウェアが即時処理を極力行えるようにサポート。
アプリケーション
マルチメディア関連で特にオーディオに関するものが充実しており、個別に揃えることを考えると非常に有益。
ダウンロード
Ubuntu Studio 16.04.4 LTS (Xenial Xerus)
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