強毒『ヒアリ(火蟻)』日本でまた発見…米国では死者も!

環境省によれば、兵庫県尼崎市において、中国・広東省広州市の南沙港から出航した貨物船内のコンテナの内部で発見された蟻が、6月9日に強毒を持つヒアリと確認されました。

さらに18日、神戸市のポートアイランドのコンテナヤードで、ヒアリが見つかったと発表しています。

スポンサーリンク

ヒアリとは

南米大陸原産のアリの一種で、世界の侵略的外来種ワースト100選定種であり、特定外来生物にも指定されています。

体長2-6mmの、主に赤茶色のアリで、高い採餌能力や防御物質の分泌、ワーカーの侵略などにより他種のアリと競合し駆逐する性質がある。

女王アリは一日に2000~3000卵を産卵することが可能。

南米原産であるが、亜熱帯、温帯でも生息が可能なため、本邦への侵入を警戒する重要性が高い。

刺されると、アルカロイド系の毒によって非常に激しい痛みを覚え、水疱状に腫れる。

さらに毒に対してアレルギー反応を引き起こす例が、北米だけでも年間で1500件(本種を含めた”fire ant”全体の件数)近く起こっている。

環境省より

 

生息エリアは

現在では米国をはじめ環太平洋諸国に定着しており、いままで日本での生息は未だ確認されていませんでした。

しかし、中国、台湾などに定着しているため、日本への侵入を警戒する必要がありました。

 

今回の一連の流れは

  • 5/15 中国広東省広州市の南沙港を出港
  • 5/20 兵庫県神戸市神戸港に到着、陸揚げされ、5/25まで保管
  • 5/26 兵庫県尼崎市において、コンテナから積み荷を取り出す際にアリのコロニーを発見
  • 6/1 神戸市にコンテナを移動させ、燻蒸消毒を開始
  • 6/5 燻蒸消毒を終了後、アリが全て死滅していることを確認
    今回確認されたヒアリは、中国広東省広州市から輸送されたコンテナの内部で発見されており、現段階では他の貨物やコンテナが一時保管された場所の周辺からの発見情報はないため、ヒアリが地域周辺に定着し繁殖している可能性は低いと考えられるとしていました。
  • 6/16 神戸港(ポートアイランド)のコンテナヤードにおいて、アスファルト舗装の亀裂部分に約100匹見つかったと発表
    そして、今回アスファルト舗装ということですから、地面ですので、日本に定着してしまうかもしれませんので、非常に心配です。

 

刺された時の症状は

軽度
  • 刺された瞬間は熱いと感じるような激しい 痛み
  • 後に、刺された痕が癖くなり、10時間ほどで膿がでる
中度
  • 刺されてから数分から数十分後に腫れる
  • 部分的、または全身にかゆみをともなう発疹が現れることがある
重度
  • 刺されて数分から数十分の間に息苦しさ、声がれ、動悸やめまいなどを起こすことがある
  • 進行すると意識を失うこともあり、アナフィラキシーショックである可能性が高く、処置が遅れると生命の危険も伴う

 

対処法は

  • 刺された直後の対処 20?30分程度は安静にし、体調の変化がないか注意しましょう。
  • 軽度の症状のみであり 症状が悪化する様子がなければ、ゆっくりと 病院を受診しても大丈夫です。
  • 容体が急変した時 症状は急速に進むので、とにかく一番近い病 院を受診します (救急受け入れのある病院で あればなお良い)。「アリに刺されたこと」「ア ナフィラキシーの可能性があること」を伝え、 すぐに治療してもらいます。

環境省より

 

まとめ

ヒアリとは、南米大陸原産のアリの一種で、世界の侵略的外来種ワースト100選定種であり、特定外来生物にも指定されています。

  • 5/26 兵庫県尼崎市において、アリのコロニーを発見(6/9にヒアリと判明)
  • 6/16 神戸港(ポートアイランド)のコンテナヤードにおいて約100匹見つかったと発表。

環境省によれば、刺された場合、反応は人によって大きく異なるため、刺された時は安静にし、急激に容体が変化する場合には速やかに医療施設へ

刺されると、アルカロイド系の強毒により痛みやかゆみ、発熱、じんましん、激しい動悸等の症状が引き起こされます

アレルギー性のショックで昏睡状態に陥ることもあり、米国ではこれまでに多くの死者が出ています。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました