2週間ほど前になりますが、都議会議員選挙時に世論調査の電話がかかって来ました。
電話帳に登録していない電話番号なので、最初は「何?」となってしまいましたが、自動音声の世論調査でした。
世論調査の調査方法は
電話によるRDD方式(乱数番号法、Random digit dialing)が多く採用されていて、コンピューターで乱数により電話番号を発生させ、対象に世論調査を行います。
そのため、電話帳に登録されていない番号にもかかってきます。
固定電話だけだと問題も
固定電話だけの調査ですと、昼電話に出ることができる人が解答するケースが多くなり、必然的に高齢者中心の答えが増えてしまいかねません。
さらに近年では、固定電話を持たない層が、若い人を中心に増えていますので、固定電話だけの世論調査には、対象に偏りが出てしまうなどの問題がありました。
そのため、そのあたりを考慮して調査を進めている世論調査もあります。(すべてではありません)
しかし、最近では携帯電話に対しても電話調査を行うようになってきていますので、これらの問題も緩和されてくるでしょう。
ただ携帯電話には、市外局番などの地域情報がありませんので、地域性の偏る調査内容によっては、固定電話だけになってしまうとのことです。
質問方法に問題もありそう
今回実際にかかってきた自動音声の世論調査では、質問に間違えがありました。
その内容は、地域外の候補者の名前が質問に出て、その人に投票するかと聞かれてしまいました。
もともと投票する政党は決めていましたので、その党の人ということで、答えてしまったのですが、その人はいませんでした。
多分、電話番号のエリアと投票エリアが、もともと少しずれていたのかもしれませんが、なんかしっくりきませんでした。
突っ込みどころが他にも
- 年齢をプッシュするのですが、適当にできてしまいます
- 嫌いなメディアからの世論調査なら、適当に答えることもできてしまいます
最初に次のような説明がありませんでした。
- 決められた解答以外の答えはどうしたらいいのか?
- 間違えてしまった解答はかえられないのか?
思い出しただけでも、これぐらいはありますね。
初めから、電話がかかってくるとわかっていれば、それなりに解答できますが、突然答えを要求されるので、人によっては、操作を間違えたり、全然違う答えになる人も、少しは出るでしょう。
調査方法や質問の仕方で答えが変わってしまうかも
調査方法は、調査する会社で異なります。
たとえば、朝日新聞の場合は、選んだ番号が対象世帯に繋がったら、以下のようにするとしています。
調査の趣旨を説明した後、その世帯に住んでいる有権者の人数を聞きます。
コンピューターでサイコロを振る形で、その中から1人を選んで調査の対象者になってもらいます。
電話に最初に出た方を対象にすると、在宅率の高い主婦やご高齢の方の回答が多くなってしまい正確な調査になりません。
選ばれた方が不在でも、一度決めた対象者は変えず、時間を変えて複数回電話をかけます。
また、すぐには応じていただけない場合でも、重ねて協力をお願いしています。
引用:朝日新聞より
朝日新聞のような調査方法ならば、時間に多少余裕がありそうですので、落ち着いて思っていることを答えることができるかもしれません。
しかし、都議選でかかってきた電話調査のような自動音声ですと、電話に出たときから「何?」って感じでしたので、実際にミスってしまったわけですし、人によっては思っているのとは違う答えをしてしまうことも、意外に多いような気もします。
たとえば、あなたが世論調査の対象になって、ロボットが受け答えをしていると想像してください。
質問に迷って、ちょっとまってと言えずに、「これでいいや」的になって答えることもありませんか?
特に、最初に「内閣を支持しますか?」と聞かれれば、きちんと答えられますが、その前に質問があると、その返答に流れで合わせてしまうことも、十分に考えられます。
もしそのような人が大勢いたら、やはり信用度は下がってしまうでしょう。
世論調査は信用ならない?
たしかに、内閣支持率○○%という数値は、疑問に感じることもあります。
ただ、1社だけですとブレもあるでしょうが、通常何社も同時にやりますので、全体の傾向を見ることで世の中の人々の考えは、なんとなく見えてくるでしょう。
それに、各社の傾向を見ていると面白いものです。
○○新聞は、好意的だなとか…
○○TVはその逆だとか…
まとめ
最近は、電話によるRDD方式(乱数番号法、Random digit dialing)が多く採用され、生成番号に電話して世論調査を行います。
近年では、固定電話を持たない若い人が増えていますので、固定電話だけの世論調査には、対象に偏りが出てしまうなどの問題がありました。
しかし、最近では携帯電話に対しても電話調査を行うようになってきています。
今回実際にかかってきた自動音声の世論調査では、質問に問題があったように思います。
他にも
- 年齢偽装ができてしまう
- よくわからない場合、適当に答えることも
- 間違えてしまった解答はかえられないようだった
- 慌てて電話の操作を間違えることも
これでは、世論調査は信用ならない?
内閣支持率○○%という数値は、疑問に感じることも…
1社だけですとブレもあるでしょうが、通常何社も同時にやりますので、全体の傾向を見ることで、世の中の人々の考えは、なんとなく見えてくるでしょう。
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