フィッシング対策協議会では、「えきねっとを装うフィッシング (2022/07/29)」の報告が続いているとして注意を促しています。
2022/07/29 11:00 現在において、フィッシングサイトは稼働中であり、JPCERT/CC にサイト閉鎖のための調査を依頼中だそうです。
また、類似のサイトが公開される可能性にも注意とのことです。
フィッシングメールの件名と内容
下記以外にもバリエーションが存在すると思って対処してください。
件名
・「えきねっと」アカウントの自動退会処理について
・【重要】えきねっとアカウントの自動退会処理について
・【重要】えきねっとアカウントの緊急更新
・【重要】えきねっと情報を更新なお知らせ
・【重要】えきねっとアカウント制限のお知らせ
もっともらしいメール件名で、つい中身を確認するために開封してしまいそうです。
ただ、フィッシングメールに多い特徴がにじみ出ていますので、開封してしまっても覚えがなければ即削除しましょう。
内容
フィッシング対策協議会にあったサンプルより、メール本文を抜粋(原文のまま)させてもらいました。
サンプル1
JR東日本
日頃より「えきねっと」をご利用いただきありがとうございます。
「えきねっと」は 2022 年 7 月 26 日(火)にサービスをリニューアルいたしました。これに伴い、「えきねっと」利用規約・会員規約を変更し、最後にログインをした日より起算して2年以上「えきねっと」のご利用(ログイン)が確認できない「えきねっと」アカウントは、自動的に退会処理させていただくことといたしました。なお、対象アカウントの自動退会処理を、本規約に基づき、2022 年 7 月 26 日(火)より順次、実施させていただきます。
2年以上ログインしていないお客さまで、今後も「えきねっと」をご利用いただける場合は、2022 年 7 月 28 日(木)よりも前に、 一度ログイン操作をお願いいたします。
⇒ログインはこちら
以下省略
メールの冒頭の「JR東日本」とありますのは、ロゴになります。
HTML 表示でメールをみると上記のロゴでちょっとだけ本物っぽい雰囲気を感じます。
しかし、リニューアルに伴い2日間程度の期間の猶予しかない状態で退会処理をするなど、常識ではありえない内容ですので、普通に考えればフィッシングと丸わかりです。
脅して騙す典型的な詐欺メールになっています。
なお、「ログインはこちら」とある部分はリンクであり、下記のフィッシングサイトへ繋がっています。
http://eki-net.●●●●.cn/ など
サンプル2
JR東日本
2022年7月15日(金曜日)に「東北新幹線」は開業40周年を迎えました♪
これまでご愛顧いただいた感謝の気持ちを込めて、
JR東日本では対象条件を満たした方の中から抽選で合計1,190名様」に
JRE POINTが「最大10,000ポイント」当たるキャンペーンを実施中!
まずは以下のURLからエントリー!
⇒「eね!!東北新幹線の旅キャンペーン」
http//:www.eki-net.com/Personal/Top/Index
以下省略
サンプル1と同じで冒頭の「JR東日本」とありますのはロゴになります。
こちらは、アクセスしないと損しますよという脅しと逆の内容になりますが、反応してしまう人もいるでしょう。
なお、URL が表記されていますが(メーラーをHTML 表示にしていると)アクセス先は以下の異なるフィッシングサイトになります。
http://eki-net.●●●●.com/ など
気づかれた方もいると思いますが、メールサンプルの中のえきねっとへの URL 表記があまりにもいい加減で、「http//:」ってなっていて笑えます。
公式サイトでの注意喚起
えきねっとを騙る偽メールにご注意を!
https://www.eki-net.com/top/oshirase/attention/202201.pdf
えきねっとのインデックスページにアクセスすると、上部メニューのスグ下に目立つように「えきねっとを騙る偽メールにご注意を!」と書かれたリンクがあり、上記の注意喚起 PDF へアクセスできます。
えきねっと関連のメールが届いたら、ホームページへアクセスして確認できそうですので安心です。
メールの内容が気になる場合
たまたま、えきねっとを利用している人に届いたりすると、詐欺かと思っても気になる方がいるかもしれません。
そんな方は、サービス名と特徴的な文言でネット検索してみましょう。
フィッシング詐欺に関連するような情報が見つからない場合でも、メール記載のリンクからアクセスせずに、以前自分でブックマークした正しい URL や、公式アプリ等の正式な別のルートから確認することを徹底しましょう。
まとめ
えきねっとを装うフィッシングに注意
このフィッシングメールについて
ソフトな脅しが効いたメール件名で、開封してしまう人もいるかと思います。
ロゴが入っていたりすることもあり、少しだけ本物っぽい雰囲気があったりしますので、利用者ならば気になる方もいるでしょう。
メールの内容が気になる場合
ネットで検索してみましょう。
詐欺情報がみつからなく、アクセスして確認する必要を感じてしまったら、以前アクセスしたことのある「別の正式なルート」から行ないましょう。
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