特に花粉や梅雨の季節には、洗濯物の部屋干しなどで、湿気が室内にこもりカビを除去しても、なんどでも生えてきます。
健康被害も心配で、アレルギーを起こす恐れもあるのではと、思っている矢先に家具の裏側や壁にカビが…そんな経験はありませんか?
結露が多い窓の近くの壁面や、北側の部屋の風通しが悪い壁面など、湿気の多いジメジメしたところが、カビにとって好都合です。
カビの原因は?
栄養、温度、湿度、空気の4条件があればということですが、通常の日本の家ならばどこでもそろってしまいます。
そして、問題の栄養源ですが、ほとんどの建材を栄養にすることができ、さらに埃、ダニの死骸、垢、皮脂、石鹸カスなども栄養源になっています。
さらに、問題なのが、今度はカビを栄養分としてダニが繁殖し、ダニが動き回ることによってカビの胞子を撒き散らし、カビのコロニーを拡大させる方向へ行ってしまいます。
それは、ダニとカビの発生条件はほとんど同じですから、悪循環を生んでしまいます。
通常室内の空気1㎥中には、数個から数千個カビの胞子が常に浮遊しているとされるので、カビは条件さえ揃えば、いつでもどこでも発生します。
掃除方法
カビ専用のカビ取り剤は、部分的にはよくても、広範囲の壁には強過ぎるので、通常の部屋での利用は耐えられません。
また、壁紙によっては脱色や、黄ばんでしまう可能性もあります。
アルコールを使う
薬局などで、消毒用エタノールを購入し、ふき取ります。
ただし、フローリングのワックスや家具のニスなどが溶けてしまうこともありますので、ここではあまりオススメはいたしませんが、使えるということは覚えておいても損はないでしょう。
逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム液)を使う
ウェットティッシュにも使われている比較的安全な消毒薬で、石鹸という名称がついていますが、普通の石鹸とは逆の性質で、殺菌剤としてよく知られています。
薬局などで、「オスバンS」と言う名称で売られており、800円程度です。
原液のまま使用しなで、200倍位に薄めて、スプレーボトルなどに入れて使い、1週間位で使い切ってください。(割と経済的)
また、台所、風呂場、トイレなどの除菌・消臭にも使えます。
風呂場などで使う場合は、石鹸の成分を洗い流してから使用しないと、殺菌作用を弱めてしまいます。
なお、薬剤ですから、顔の近くでスプレーしないなど、吸い込まない、目に入らないように注意してください。
温度と湿度
掃除の次は、カビ発生原因の4条件のなかで、比較的にコントロールできそうなのが、温度と湿度なので、その対策です。
温度と湿度と保水量の関係
カビが発生するのに、都合のいい温度は20~30℃、湿度80%以上といわれることが多いですが、湿度に至っては70%でも危険です。
それは、温度と湿度の関係で、温度が高いと空気中に保有できる水分量が増えます。
つまり、同じ70%でも、20℃の70%と、30℃の70%では、水分の保有量が異なるからです。(温度が急に下がると、すぐ結露になってしまう)
ですから、70%以上を危険と思っていれば良いでしょう。
湿度が増える要因は
調理や石油ストーブ等からも発生しますし、当然お風呂や洗濯物の部屋干しや、人が吐く息からでも水蒸気が発生しています。
人間自体が水分を発生していますから、避けようがなく、寝ている間に一晩でコップ1杯程度と言われていますから、布団だって水分だらけです。
結露には注意
温度差ができる窓などで水蒸気が水滴になり発生します。
もちろん、窓だけではなく、外が寒い北側の部屋の壁際など、どこでも見えていないだけであちこちに発生している場合があります。
カビ予防策
湿度管理
湿度計は必ず用意
カビの生えやすい部屋や家には、観葉植物はもちろん水槽などは置かない
水分が発生する時(炊事、風呂)には、水蒸気の排出を意識して行う
花粉や梅雨の時期の洗濯物干しにも、湿度を考えて行う
外気が乾いている時間帯に換気を意識して行う
結露を発生させない、発生させたらすぐにふき取る
窓だけではなく、カーテンやカーペット、布地クロス、布製の調度品などは、そのものの素材内部に水気をため込んでしまうので、カビが生えていないか日々の注意が必要です。
家具などの配置
通気を心掛ける
家具は空気が流れるように壁から数センチ程度は離す
押入れやクローゼットの収納
詰め込みすぎない八分目程度まで
除湿を心掛ける
スノコ等で風通しを良くし、風の出入り口を意識する
除湿機を利用
エアコンは当然ながら、花粉や梅雨などの季節によっては、湿度の除去が不十分になってしまう場合が多々あり、除湿機はそんな時に強い味方です。
方式や機種により異なりますが、目安として5~10円以上/時間のコストがかかります。
エアコンがあれば除湿機はいらないという方もいるようですが、環境や時期にもよります。
なにせ、壁や家具にカビが生え、部屋中カビ掃除したり、服などを処分することを考えれば、普通はあった方が良いと思うことでしょう。
その他の予防
防カビスプレーを前もっと塗布する
また、思い切って
現在借家なら、カビの生えにくい立地と思われる物件へ引っ越す
持ち家ならリフォームして、カビや湿気対策を施す
なんて対策もありますが…
まとめ
カビの原因は、栄養、温度、湿度、空気の4条件がそろうと発生しやすい。
カビは、ほとんどの建材を栄養にすることができ、さらに埃、ダニの死骸、垢、皮脂、石鹸カスなども栄養源になっています。
さらに、カビを栄養分としてダニが繁殖し、ダニが動き回ることによってカビの胞子を撒き散らし、カビのコロニーを拡大させる方向へ行ってしまいます。
ダニとカビの発生条件とほとんど同じで、悪循環を生んでしまいます。
おすすめの掃除方法
逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム液)を使います。
「オスバンS」800円程度で売られており、200倍位に薄めて、スプレーボトルなどに入れて使い、1週間位で使い切ってください。
また、台所、風呂場、トイレなどの除菌・消臭にも使えます。
カビ予防策
湿度管理を心掛ける
外気が乾いている時間帯に換気を意識して行う
結露を発生させない、発生させたらすぐにふき取る
部屋は通気を心掛け、家具は空気が流れるように壁から数センチ程度は離す
押入れやクローゼットは、収納を八分目程度まで、除湿を心掛け、スノコ等で風通しを良く
除湿機を利用する
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