フィッシング対策協議会では、「警察庁を装い不正アプリのインストールや、国税庁のフィッシングサイトへ誘導するショートメッセージ (SMS) 」の報告を受けているとして注意を促しています。
2022/10/26 11:00 現在において、フィッシングサイトは稼働中であり、JPCERT/CC にサイト閉鎖のための調査を依頼中だそうです。
さらに、類似のサイトが公開される可能性にも注意とのことです。
フィッシングの内容
下記以外にもバリエーションが存在すると思って対処してください。
フィッシング対策協議会にあったサンプルより、本文を抜粋(原文のまま)させてもらいました。
なお、フィッシング対策協議会のサイトには、今回「警察庁」を装ったサンプルしかありませんでした。
国に関するものの場合、通常郵便が最初になるか最低でも電話連絡が来ると思います。
警察や税金に関わるようなところからのメッセージは、誰でも気になるかもしれません。
しかし、お役所的なところはIT化が非常に遅れていますので、少なくとも現時点におきましてメールや SMS でパパッと対応できるとは思えません。
つまり、詐欺と思って対処することが必要です。
このサンプルにある URL も普通に見れば警察には見えませんが、ドメインの仕組みをしらなかったり、冷静な判断ができない状況(体調不良や飲酒状態)などで、取り敢えずアクセスして考えてみようとなると問題です。
万一、フィッシングサイトを開いてしまうと、本物をコピーしているため騙されやすくなってしまいます。
公式サイトでの注意喚起
- 警察庁をかたる不審なショートメッセージへの注意喚起について
https://www.npa.go.jp/cyber/pdf/R041020_cyber_alert.pdf
警察庁の「警察庁Webサイト」のトップページ(インデックスページ)には、メインコンテンツの一番上に目立つように「重要なお知らせ」コーナーがあり、「警察庁をかたる不審なショートメッセージへの注意喚起について 」と上記の注意喚起ページへのリンクがありました。
- 不審なショートメッセージやメールにご注意ください
https://www.nta.go.jp/data/040721_03jouhou.pdf
国税庁のサイトのトップページ(インデックスページ)には、上部メニューのスグ下に目立つように「緊急のお知らせ」として赤く枠取りをして「・不審なショートメッセージやメールにご注意ください(令和4年10月18日更新)」と上記の注意喚起ページへのリンクがありました。
両サイトとも目立つように記載がありますので、万一気になるメールやショートメッセージを受信してしまった場合は、直接公式サイトへアクセスして確認すればわかりそうです。
メッセージの内容が気になる場合
役所など公的機関からのメッセージは、基本的には来るはずが無いと思っていても気になるものです。
そんな時は、特徴的な文言でネット検索してみましょう。
フィッシング詐欺に関連するような情報が見つからない場合でも、メッセージ記載のリンクからアクセスせずに、以前自分でブックマークした正しい URL や、公式アプリ等の正式な別のルートから確認することを徹底しましょう。
まとめ
警察庁や国税庁を装うフィッシングに注意
このフィッシングについて
- 警察庁のフィッシングサイトにアクセスしてしまうと、「システム警告」が出て偽アプリのダウンロードを促されます。
- 国税庁のフィッシングサイトにアクセスしてしまうと「差押最終通知」なるものが表示され、所得税が未納だと脅されます。
SMS の内容が気になる場合
あなたが新しい詐欺案件の初期のメッセージ受信者でない場合は、ネットで特徴的な文言を検索すれば、詐欺云々という情報が出てくることでしょう。
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