フィッシング対策協議会では、「国税庁をかたり、個人情報やVプリカ発行コード番号等の入力を促すフィッシング 」の報告を受けているとして注意を促しています。
2023/05/15 13:00 現在において、フィッシングサイトは稼働中であり、JPCERT/CC にサイト閉鎖のための調査を依頼中だそうです。
さらに、類似のサイトが公開される可能性にも注意とのことです。
フィッシングの内容
下記以外にもバリエーションが存在すると思って対処してください。
メール件名
メールで来るとは思っていなくても実際にこのようなメールが届くと気になりますよね。
開封してしまっても不用意にリンクに触れてアクセスしないように注意しましょう。
メール本文
フィッシング対策協議会にあったサンプルより、本文を抜粋(原文のまま)させてもらいました。
e-Taxをご利用いただきありがとうございます。
あなたの所得税(または延滞金)法律により計算した客助について、これまで自主的に納付されるよう 催促してきま したが、まだ納付されておりません。
もし最終期限までに納付がないときは、税法のきめるところにより、不動産、自 動車などの登記登録財産や給料、売掛金などの値権など の差押処分に着手致します。
納税確認番号 : ****1593
滞納金合計:50000円
納付期限:2023/5/14
最終期限:2023/5/14 (支払期日の延長不可)
お支払いヘ⇒ https://www.nta.go.jp/
以下省略
いかに適当に作っているのかが分かる文章です。
文中に意味不明なスペースが存在していますので、そのまま引用しています。
文中の「客助」ってナニか分かりませんので、google 翻訳で調べると中国語が該当し日本語で「カスタマーアシスタンス」となるようです。
また、「値権」ってナニか分かりませんので、同様に調べると中国語が該当し日本語で「価値」という意味になるようです。
ぱっと見ただけで、こんなに変な内容ですので、正式なものとは誰も思わないですよね?
HTML 表示の場合、文中正式なもに見える URL のリンク先は下記フィッシングサイトになります。
https://kbnlasp●●●●.com/ksonalsd.php など
通常、行政に関するものの場合は、郵便の対応が最初になるか、最低でも電話連絡が来ると思います。
メール等で気づかなかったとされる方が困ると思いますので、このような重要な内容をメールで簡単に送って済ませるとはとても考えにくいと思います。
公式サイトでの注意喚起
不審なショートメッセージやメールにご注意ください(令和4年10月18日更新)
https://www.nta.go.jp/data/040721_03jouhou.pdf
国税庁のサイトのトップページ(インデックスページ)には、上部メニューのスグ下に目立つように「緊急のお知らせ」として赤く枠取りをして「・不審なショートメッセージやメールにご注意ください(令和4年10月18日更新)」と上記の注意喚起ページへのリンクがありました(日付の古いのが気になります)。
万一気になるメールやショートメッセージを受信してしまった場合は、国税庁のサイトにアクセスして確認すればわかりそうです。
メールの内容が気になる場合
万一、何らかの滞納があると気になる方がいるかもしれません。
そんな時は、特徴的な文言でネット検索してみましょう。
フィッシング詐欺に関連するような情報が見つからない場合でも、メッセージ記載のリンクからアクセスせずに、以前自分でブックマークした正しい URL や、公式アプリ等の正式な別のルートから確認することを徹底しましょう。
まとめ
国税庁を装うフィッシングに注意
このフィッシングについて
国税庁では「国税の納付を求める旨や、差押えの執行を予告する旨のショートメッセージやメールも送信しておりません。」とのことですので、もしメール等を受信したら、基本的にフィッシングと思って対処しましょう。
メールの内容が気になる場合
ネットで特徴的な文言を検索してみましょう。
詐欺情報がみつからなくアクセスして確認する必要を感じてしまったら、以前アクセスしたことのある「別の正式なルート」から行ないましょう。
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