最近は自転車専用レーンなども出来てきており、少しずつではありますが自転車と歩行者の住み分けが出来つつあります。
しかし、それは比較的広い道路の話であり、歩道でベルを鳴らしながら歩行者に注意を促す輩も、いまだに若干名とは思いますが存在します。
そんな中、「東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」が改正され令和2年4月1日より施工されます。
東京都で自転車を利用する人が影響するのは「自転車利用者、保護者、自転車使用事業者及び自転車貸付業者による自転車損害賠償保険等への加入を義務化」があります。
簡単に言うと東京都内で自転車を利用する人は、対人賠償責任事故に備える保険等の加入を義務付けられるということです。
配布チラシを参照
加入義務化についてアンケート調査から
”LINEほけん”が「自転車保険に関する意識調査」を行ないました。
- 実施期間:2020年2月26日〜3月4日
- 対象:東京都在住の自転車利用者15歳〜49歳の男女(N=1,062)
加入義務化について約半数が「知らない」
学校や自転車通勤者がいる事業所などを通じて告知されていると思われますが、一人住まいや高齢者、同居する人がいない、または近所付き合いがあまりない状況だったりすると、義務化の件を知らないかもしれません。
実際にアンケート結果でも、約半数が4月から東京都で自転車保険等が義務化されることを「知らない」という結果になっています。
さらに、義務化を「知っている」と回答した人に、義務化の内容まで認知している人は、6割程度となっていました。
自転車保険の加入率は4割強
アンケート期間が2月26日〜3月4日ですので、4月まで1ヶ月前になりますが、現在自転車保険に「加入している」が4割強という結果でした。
この状況は見方を変えると、被害者になってしまった場合に、賠償してもらえない可能性が、半数以上あると言えそうです。
万一の自転車事故を考えても、状況や立場は選べません。
せめて、加害者になってしまった場合に、きちんと賠償できるかですが、あなたは大丈夫ですか?
加入している保険を調べよう
自転車損害賠償保険等への加入状況を確認しましょう。
すでに、加入している保険で「自転車事故などにおける賠償責任」に対応できる場合がありますので、以下のような保険や共済に加入している場合は、確認しておきましょう。
- 「自転車保険」等の名称で販売している保険
- 自動車保険(特約)
- 火災保険(特約)
- 傷害保険(特約)
- 個人賠償責任保険
- クレジットカードなどの付帯保険
- 会社等の団体保険
- TSマーク付帯保険
など
また、入っていることで安心してしまわないように、以下のポイントもチェックが必要です。
- 十分な賠償額になっているか
- 対象者は誰か
- 保険期間が過ぎていないか
など
基本的な事を確認しておく必要があります。
現在加入の保険に特約として付けておくのが良い
もし、賠償できる保険に入っていない、特約がついていない場合は、自動車保険や火災保険に特約で追加で付けることができますので、自動車保険や火災保険の代理店などへ問い合わせると良いでしょう。
ついでに示談代行について、確認しておくと良いでしょう。
保険会社や付帯する保険、加入する保険によって、示談代行サービスの有無があるかもしれません。
加入する前に確認しておけば、後で慌てないで済みます。
まとめ
「東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」が改正され令和2年4月1日より施工
自転車損害賠償保険等への加入を義務化
すでに自転車事故で賠償できる保険や特約に加入しているかも?
自動車保険(特約)、火災保険(特約)、傷害保険(特約)、個人賠償責任保険、クレジットカードなどの付帯保険、会社等の団体保険、TSマーク付帯保険
などを確認しましょう。
以下のポイントもチェックが必要
賠償の限度額、対象者、保険期間
など基本的な事を確認しましょう。
万一加入していない場合
現在加入の保険に特約として付けておくのが良いと思います。
加入している自動車保険や火災保険の代理店などへ問い合わせると良いでしょう。
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