フィッシング対策協議会では、「関税等お支払いサイト (F-REGI 公金支払い) を装い、Vプリカ発行コード番号等の入力を促すフィッシング(2023/04/05)」の報告を受けているとして注意を促しています。
2023/04/05 11:00 現在において、フィッシングサイトは稼働中であり、JPCERT/CC にサイト閉鎖のための調査を依頼中だそうです。
また、類似のサイトが公開される可能性にも注意とのことです。
フィッシングメールの件名と内容
下記以外にもバリエーションが存在すると思って対処してください。
件名
典型的な脅しメールです。
フィッシングだとわかるとは思いますが、気になって開封してしまう方がいるかもしれませんので、不用意にリンクに触れないように注意しましょう。
内容
フィッシング対策協議会にあったサンプルより、メール本文を抜粋(原文のまま)させてもらいました。
F-REGI 公金支払い。
あなたの関税 消費税 (または延滞金 (法律により計算した額) について、
これまで自主的に納付されるよう催促してきましたが、
まだ納付されておりません。
もし最終期限までに納付がないときは、税法のきめるところにより、
不動産、自動車などの登記登録財産や給料、売掛金などの債権などの
差押処分に着手致します。
納税確認番号:****6691
滞納金合計:40000円
納付期限: 2023/04/02
最終期限: 2023/04/02 (支払期日の延長不可)
お支払いへ? https://www.customs.go.jp/
以下省略
最近似たような文章をよく見ますが、このパターンを見たらフィッシングといっても間違えないでしょう。
関税関係のフィッシングも2月の下旬にSMSを利用したものがありましたので、またかという感じです。
なお、HTML 表示でメールをみている場合は、文章内のリンク先は別の下記フィッシングサイトになります。
https://●●●●.com.cn/jp など
公式サイトでの注意喚起
関税局の名をかたった不審なショートメッセージや関税等の納付を求めるメールにご注意ください
https://www.mof.go.jp/public_relations/caution/202300404.html
財務省のホームページを見て、上記のお知らせがわかりやすいかの確認をしてみました。
PCサイトを確認するとトップページの半分により下になってしまいますが、「新着情報」のブロックがあり、上記の注意喚起が掲載されています。
ただし、財務省のサイトですので情報の更新がはやく、数日で「過去の新着一覧」のページに移行してしまうと思われます。
フィッシング詐欺にご注意ください
https://www.f-regi.co.jp/news/archives/2023/02/230220_2.html
F-REGI 公金支払いの納付サイトのホームページ(PCサイト)を確認しますと、「最新情報」のブロックに掲載がないので、過去の一覧を確認したところ2023年02月20日付で上記の注意喚起が掲載されていました。
両サイトとも注意喚起メッセージの記載はありますが、ホームページを確認した時に目立つ状態にあるとは限りませんので、注意が必要です。
メールの内容が気になる場合
税に関することですと、気になるという人がいるかもしれません。
そんな場合は、特徴的な文言でネット検索してみましょう。
フィッシング詐欺に関連するような情報が見つからない場合でも、メール記載のリンクからアクセスせずに、以前自分でブックマークした正しい URL や、公式アプリ等の正式な別のルートから確認することを徹底しましょう。
まとめ
関税等の支払いサイトを装う詐欺メールに注意
このフィッシングメールについて
最近は税や社会保険料などの納付について厳しいような気がしますので、詐欺メールに慌てて反応しないように注意しましょう。
メールの内容が気になる場合
まずは、ネットで特徴的な文言を検索してみましょう。
詐欺情報がみつからなくアクセスして確認する必要を感じてしまったら、以前アクセスしたことのある「別の正式なルート」から行ないましょう。
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