これは、10年以上前の話になります。
当時、とある業界では一番大きな会社営業職をしていて、そのときのテレアポ研修でのお話になります。
その研修の主たる目的は、なんのつながりもない中小企業の「決定権者」を電話口に出してもらうというもので、そのためのトークを練習する集まりでした。
ブラックでない会社の研修なのに
社名は、まずいと思いますので書きませんが、ブラックとは言われない会社であると思います。
それなりに、伝統もありますので、聞けばわかるような会社です。
研修では、午前中にトークの内容を説明し、午後に体験トレーニングということで、班にわかれて実際にテレアポを行いました。
講師が見本を見せたのですが、さすが講師ですので、電話番号が書かれたなんの関係もない会社のリストから、適当に選び電話をして、社長にアポを取ってしまいました。
そこまでは、良いのですが、いよいよ自分たちで試すときが来ました。
同じ班の人間がアポを取るところを、みんなで聞けるようになっているのですが、あっさりアポが取れてしまいました。
これはまずいのでは?
そして思ったことは、これはやりたくない…「人の善意を利用している」「心理をうまくついているが、悪用している」と感じてしまいました。
もちろん、販売するものは業界内ではそれなりの物ですので、決して変なものではありません。
相手に話をきちんと聞いてもらうことで、商談が進むことは十分に考えられますが、手段がスッキリしません。
※これは、10年以上まえのことですから、うまく行ったと思いますが、現在なら、色々警戒されてきていると思いますので、こんなにうまく行かないでしょう。
逆の立場で考える
アポを取ることを大変だと思っている方は、甘いことを言っていると思われるかもしれません。
でも、電話を取り次いだ人が、あとで決定権者(社長など)から「セールスの電話を勝手につなぐな…」って言われる可能性があります。
ちょっとかわいそうな気がしますし、”体のいい騙し”と感じてしまったので、一度練習をしただけで、それ以降は封印というか、個人的テレアポしなくて済むように営業していました。
仕事や商品が嫌いになりそう
一般的にはホワイトな会社のイメージがあるのですが、そんな会社のテレアポ研修で、ブラックからグレーというようなレベルのテレアポの取り方をしないと売れないのならば、その商品は必要がないのでは…とその頃から思い始めてしまいました。
いまはスッキリした
テレアポから始まって、色々考えるようになり、当然それだけではありませんが、今は違う仕事をしています。
振り返ってみれば、個人的感想になりますが、リストを元にしたテレアポを行わないと成績が上がらないような商品は、不要とはいいませんが、あまり必要がないと思います。
本当に必要なものなら、黙っていても売れます。
迷惑がられる営業形態の仕事をしていて悩んでいる方は、良く考えてみると良いと思います。
いまならば、他に仕事が無いわけではありませんよね?
まとめ
会社のテレアポ研修について考えさせられた
ブラックでない会社の研修なのにやってることは…「人の善意を利用している」「心理をうまくついているが、悪用している」と感じる行為。
そして仕事や商品が嫌いに…
売り込むためのテレアポが必要なら、その商品は必要がないのでは…とその頃から思い始めた。
そして、いまはスッキリした
色々考えるようになり、今は違う仕事をしています。
テレアポや飛び込みセールスなど、迷惑がられる営業形態の仕事をしていて、悩んでいる方は、良く考えてみると良いと思います。
仕事がある今のうちに…
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