狂犬病ワクチンの格安接種(3割程度安い)が可能というニュースがあり、これはいいやと思って読んでみると、獣医師会は接種率が下がってしまうと反発しているとのことでした。
それに通常、自治体からの委託で行われる集団接種は、場所も不便なところが多く、決められた日が平日なら、大型犬の場合は、休みを取らないと連れていけない方も多いのではないでしょうか?
では、動物病院も同額だから、そうすればいいといわれそうですが、診察料などを取られたりする場合が多いようです。
それに、格安の場合は、ホームセンターなどで行うので、大型犬でも車で連れて行きやすく助かります。
こんないいこと尽くめの格安ワクチン接種ですので、接種率が上がるような気がしますが違うのでしょうか?
そもそも狂犬病とは
人を含む全ての哺乳類に感染するウイルス性の人獣共通感染症ですが、通常、人から人へ感染はないので、患者から拡大することはありません。
一般的に感染した動物の咬み傷などから、唾液と共にウイルス感染する場合が多く、犬以外にも猫やコウモリなどの野生動物も感染源となっています。
日本における狂犬病の発生状況は、1956年に1人死亡、犬は6頭を最後に、現在も発生していません。
ただし、海外で噛まれ帰国後発病し死亡したケースが3人います。
狂犬病予防法
年1回の狂犬病の予防接種を義務づけており、違反した場合は20万円以下の罰金に処せられる場合があります。
しかし、現在の狂犬病のワクチン接種率は、登録頭数の7割程度、未登録の犬も入れると4割〜5割程度と推測されています。
海外では
狂犬病とそれ以外のワクチンが混同してしまっている気がしますが、海外では3年ごとの接種が浸透しており、日本でもそのような考えがありますが、狂犬病ワクチンの場合、日本の法律で年に1回と義務付けられています。
予防接種による弊害もある
アレルギーによるショック、発熱などの副作用も考えられます。
狂犬病以外にも予防接種は必要なので、できるだけ予防接種のリスクを減らしたいという希望もあるはずです。
また、犬の体調が良くなく、その年度の予防接種を避けるため、獣医師から「狂犬病予防注射猶予証明書」を発行(2千~3千円程度)してもらう必要があるというのも、予防接種の値段と同じくらいで、なんとも言えないきがします。
法律だから、必要なのは理解できますが…
接種率を上げたい、維持したいなら
利便性や値段を考える必要があるのでは?
今現在、狂犬病の予防接種率があまり高くない(未登録の犬も入れると4割〜5割程度と推測)のは、必要性を感じにくいからだと思います。
また、自治体が行う予防接種は、不便な場所や日時が特定されて受けにくく、動物病院は混んでいるところが多く、さらに診察料なども取られる場合があり、ペットや飼い主の負担ばかりが大きい状況です。
そんな状況ですから、安いに越したことはありませんし、冒頭にも書きましたように、ホームセンターなどで接種できれば、それこそ犬用品の買い物ついでに行えますから、利便性も上がり、接種率もあがるのではないでしょうか?
まとめ
- 狂犬病とは、人を含む全ての哺乳類に感染するウイルス性の人獣共通感染症です
- 通常、人から人へ感染はないので、患者から拡大することはありません
- 犬以外にも、猫やコウモリなどの野生動物も感染源となっています
- 日本における狂犬病の発生状況は、1956年に1人死亡、犬は6頭を最後に現在も発生していません
狂犬病予防法
年1回の狂犬病の予防接種を義務づけており、違反した場合は20万円以下の罰金。
法律だから、必要なのは理解できますが…
- 接種率を上げたい、維持したいなら、利便性や値段を考える必要がある
- 今現在、狂犬病の予防接種率があまり高くないのは、必要性を感じにくいから
- 自治体が行う予防接種は、不便な場所や日時が特定されて受けにくい
- 動物病院は混んでいるところが多く、さらに診察料なども取られる場合がある
- 結局、ペットや飼い主の負担ばかりが大きい
ですから
- 安いことはいいこと(金持ちばかりが犬を飼っているのではない)
- ホームセンターなどで接種できれば、犬用品の買い物ついでに行える
- 利便性も上がり、接種率もあがるのでは?
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