最近やたら目にしますが、「耳掃除で綿棒を使ってはダメ」ということ。
日本人の場合は、あまり問題視する人は多くないかもしれませんが、中には「じゃあ耳を汚いままにしておいて良いのか?」と言いたくなる人もいるでしょう。
もちろん、自分自身がその一人なのですが、以前、片方の耳だけ調子がおかしく、聞き取りにくくなったので、病院に行ったところ耳垢を掃除されました。
結局、それで問題が解決して、なんとも恥ずかしい思いをした記憶があります。
それ以降、せっせと綿棒で耳掃除をしてきたのですが、綿棒はダメといわれても…ということで、自身の掃除方法などをまとめましたので、よろしければ参考にしていただければと思います。
体質による耳垢の違い
多くの日本人は、乾燥した耳垢のため極端に言えば、掃除をしなくてもさほど問題にならないかもしれません。
しかし、湿った耳垢だった場合は、話が異なります。
人によるとは思いますが、あまり掃除をしないでいると、耳介と外耳道の堺あたりまで、湿った耳垢が出てきて恥ずかしい状況になってしまいます。
そんな時に限って、仕事や何らかの作業でイヤホンをする必要性に迫られたりすると大変です。
あわてて、耳をティッシュなどで拭いてもきれいに取れませんから、イヤホンを外した時、べったり耳垢がついていて、拭き取る羽目になってしまいます。
こんな経験を一度でもすれば、耳垢の綿棒での掃除はダメと言われても、何らかの掃除をしないわけにはいかないと思うことでしょう
耳垢について調べてみる
耳垢は乾性耳垢(乾燥した耳垢)と湿性耳垢(湿った耳垢)がある。
この性質はメンデル遺伝する。
湿った耳垢は顕性、乾いた耳垢は潜性。
なお日本人全体の割合に於いて湿性耳垢は少数、乾性耳垢が多数である。
–中略–
外耳道(耳の穴)は、骨部と軟骨部に分かれている。
骨部が内側で、軟骨部が外側である。
皮膚は鼓膜がある内側から外側へ移動するように出来ており、正常であれば、奥に耳垢はたまることなく、軟骨部と骨部の移行部まで出てくる。
すなわち、耳を掃除するのは、見える範囲内でいいということになる。
綿棒で掃除する場合の何が問題なのか?
耳垢は、殺菌効果もあるようですが、過度な耳掃除で皮膚などを傷つけてしまうと、逆効果になってしまうこともあります。
また、自分自身で掃除する場合、掃除している部分が見えないので、綿棒で耳垢を取るのではなく、押し込んでしまうこともあります。
きれいにするには?
安全そうな綿棒でも耳掃除がNGなんて、湿った耳垢の人はどうしたらいいんだ?
となってしまうでしょうが、ようは掃除方法です。
まず、完全にダメなのは
- 折角出てきている耳垢を押し込むこと
- 過度に掃除を行って傷つけてしまうこと
になりますので、そうならないように掃除したいと思います。
なお、耳垢は勝手に”軟骨部と骨部の移行部まで出てくる”ということなので、その付近までは掃除できると思われます。
ここからは、自分で実際にやっていることを書きたいと思います。
- 入浴中にシャワーで顔を洗うついでに、耳介と外耳道の入り口まで、弱い水流で一緒に洗います(図の青いゾーンより中は洗わない)。
- 外耳に水が入って、すぐに抜けないこともあると思いますが、頭を斜めに90度位まで傾けると流れ出ますので、気にせず洗います。
- 風呂から出たら、タオルで普通に拭く(場合によってはティッシュ)だけですが、外耳道が水っぽい気がしたら、入口のみ綿棒で水分をやさしく吸い取るだけにします(掻き出したりしない)。
- 掃除はここまでですが、たまにスマホで録画して、耳がきれいになっているか耳介と外耳道の堺がみえるように確認します。
写真ですと、何枚も撮らないと上手く写りませんが、動画であれば、光源の位置を調整しながらスマホを動かして撮影することで、一回の撮影で状況の確認ができると思います。
以前は、耳垢で病院にまでいきましたが、その後この掃除方法で、取り敢えず汚れは取れ、見た目も特に汚れているような印象はありません。
なお、人によってはこの方法でも安全ですとは言い切れませんので、ご注意ください。
湿った耳垢で、掃除をしないと問題がある人間であり、その他の耳の問題がなかったので、この掃除方法を行っています。
まとめ
体質による耳垢の違いがあり、湿った耳垢だった場合は、掃除の必要性があると思います。
耳垢は、奥にたまることなく、軟骨部と骨部の移行部まで出てくるのが普通で、掃除は見える範囲内でいいとのことです。
綿棒で掃除する場合の問題点
- 出てきている耳垢を押し込むこと
- 掃除で傷つけてしまうこと
自分で実際にやっている方法
- 入浴時に弱い水流で見える範囲を洗う
- 出たらタオルで普通に拭く(場合によってはテイッシュ)
- 外耳道が水っぽい気がしたら、入口のみ綿棒で水分をやさしく吸い取る
個人的に行っている掃除方法ですので、ご了承ください。
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